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元FWの佐賀東DF山田が「伸び伸びやれている」SBで躍動。納得クロスで先制アシスト

ゲキサカ / 2017年12月30日 22時56分

先制点をアシストした佐賀東高の右SB山田昭汰。(写真協力=高校サッカー年鑑)

[12.30 全国高校選手権開幕戦 関東一高0-2佐賀東高 駒沢]

 手応えについて、本人も「ありました」と振り返る納得の完璧クロス。佐賀東高は後半6分、右サイドのスペースを駆け上がった右SB山田昭汰(3年)のクロスからニアサイドへ飛び込んだFW中里知己(3年)が決勝ヘッドを突き刺した。

 味方が中盤中央でパス交換して相手DFを中央引き寄せると、山田は自慢のスピードを活かして右サイドを一気に駆け上がる。そして「いつも練習している形。自分の特長が出せて、中に上げたら(中里)知己とか入ってくれるので練習通りでした。前半にクロス上げていたんですけれどもニアに当たっていたので、ちょっと浮かしたところに上げた方がいいと思って足の届かないところへ上げました」と微調整したクロスで値千金のゴールを演出した。

 CB中村恒介(3年)とともに武雄中から佐賀東へ進学。中学時代はFWで中村のパスから決めることが役割だったという山田は、佐賀東入学後にFWからSH、そしてSBへとポジションを下げていった。元FWだけに、攻撃精神旺盛。FWに比べると仕掛ける回数は減ったもしれないが、佐賀東のSBにはウイングのような役割があることから、面白いのだという。

 トップ下の選手がビルドアップに絡む形でポジションを下げるため、山田と左SB都渡倭(3年)の両SBは、攻撃時にトップ下の選手よりも高い位置を取ることが多い。それだけに「攻撃参加する回数が多くて伸び伸びやれている」と山田。チャンスと見るや一気に攻め上がって決定機に絡む。1月に川崎Fと練習試合を行い、「自分の特長であるスピードはプロとやっても通用したので自信になりました」と自慢のスピードを活かした攻撃参加と、クロスの質の高さは今後も対戦相手を苦しめそうだ。

「まずは守備が一番DFとして大事。自分の特長は攻撃だと思っているので守備は大事にやりつつ一番はゴール。どんな相手でも縦に勝負して、縦で勝てるようなSBになりたい」。将来、サッカー関連の仕事で「起業したいです」と夢を語るSBが今冬、日本一という目標実現のために、右サイドから攻め続ける。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校選手権2017

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