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「自分の中で線を引いている」HSV主将の酒井高徳がハリルJで“自我”を解き放つとき

ゲキサカ / 2018年1月26日 12時0分

―半年後にロシアW杯が控えているというのも関係ありますか。
「そういう気持ちがないわけではありません。ボランチもやっていて面白いポジションだと思いますが、ずっとサイドバックをやってきて、サイドバックとして活躍したいという気持ちはもともと強く持っています。自分がW杯に出場するとなったとき、(酒井)宏樹、(長友)佑都くんからどうやってポジションを取るのか。監督に代表に呼んでもらったとき、チームでサイドバックをやっていない選手がサイドバックとしての信頼度が低くなるのは否めないと思います。常に公式戦でサイドバックをやっていないというのは監督として不安要素になるだろうと。サイドバックはずっと自分が争ってきたポジションでもありますし、そこでもう一度試合に出たいという気持ちは強くあります。W杯にフォーカスしても、所属クラブでサイドバックをやることが今は一番意味のあることなのかなと思っています」

―先ほど「キャプテンをやることで気負いすぎたところもあったのかもしれない」という話がありましたが、昨シーズン途中で急きょキャプテンに任命されたときと、シーズン初めからキャプテンを任されたときでは違いがありましたか。
「そうですね。昨シーズン途中でキャプテンになったときは余計なことを考える余裕もなかったというか、任命されて、『よし、分かった』と突っ走った半年でした。新しいシーズンになって、もう一度キャプテンを任されることになって、チームのいろんなことに目が行きすぎたというか、自分のプレーに集中し切れていないというのはあったかもしれません。それも『自分にとって良い経験になる』『そういう経験をして強くならないと』と思いながらやっていましたが、やはり時間がかかったのかなと。またピッチに戻ってこれたということは、苦しい経験から得るものがあって、自分にプラスアルファが付いたからだと思います。簡単ではないですけど、キャプテンとしての役目と自分のパフォーマンスを高めるところの比率はうまくバランスを取りながらやっていきたいと思っています」

―あらためてキャプテンは大変だなと実感しているということでしょうか。
「ドイツ語でコミュニケーシを取るのは問題ないですが、深く突っ込んだ話をしたり、自分の考えをしっかり伝えたりというときにはやはり知らない単語もありますし、うまく伝え切れない自分がいます。それがなければ、問題なくできるのかなという思いもありますが、チームにはいろんな国の選手がそろっているので、それをまとめるのはなかなか難しいですね。海外の選手は一人が右を向いたら、もう一人は絶対に左を向いてしまうという変な集団なので(笑)。みんなが同じ方向を向けるように一人ひとりとコミュニケーシを取っていますし、小さなことも含めて、自分にできることは日々意識して努力しているつもりです」

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