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「自分の中で線を引いている」HSV主将の酒井高徳がハリルJで“自我”を解き放つとき

ゲキサカ / 2018年1月26日 12時0分

―試合にあまり出られていないから遠慮しているんだろうなというのは感じていて、だからこそもったいないなと思うこともあります。
「もちろん、そうならなきゃいけないタイミングもあると思います。大事なポイントで自分が話さないといけないタイミングが来るのであれば、そこはしっかり話したいと思っています。それがサッカーのことなのか、私生活のことなのかは分からないですけど、自分が言わなきゃいけないと思ったときには、思い切りぶつけて話したいと思いますし、自分からも意見を出すつもりでいます。今はまだそういう状況ではないのかなと。そういうことをやるべき人間、ふさわしい人間が今の日本代表にはいるので、今は自分はやっていませんが、必要とされれば、あるいは必要だと自分で思ったときには、積極的に話していきたいと思っています」

―10年南アフリカW杯にはサポートメンバーとして帯同し、前回の14年ブラジルW杯も試合出場こそありませんでしたが、チームの一員として参加しました。2度のW杯を経験して、そういう「タイミング」が必ずどこかで来るという覚悟も持っているのではないですか。
「南アフリカW杯でしっかり結果を出せたときのチームの雰囲気というのは、振り返ってみると納得できる部分がすごく多かったと思っています。ずっと主力で出ていた選手が大会直前でスタメンから外れて、それでも練習でAチームの対戦相手側に回ったとき、『こうやったらここが空いてくるから気を付けたほうがいいよ』と俊さん(中村俊輔)がスタメン組の選手に話しているのを聞いて、この人は本当にプロフェショナルだなと思いました。ギリギリまで出ていたのに外されて、それでもそういうことをしっかりチームとして還元できる。すごい選手だな、素晴らしい人間だなと。それは俊さんに限らず、ナラさん(楢崎正剛)もそうだったし、川口(能活)さんも、(内田)篤人くんも岡崎(慎司)さんもみんなそうでした。チームとしてのW杯への向かい方、団結の仕方というのは、少なからず自分を含めてあの大会を経験した選手は知っているはずですし、それは伝えたいと思っています。

 自分はサポートメンバーでしたが、大会が終わったとき、(監督の)岡田(武史)さんに『サポートメンバー組の仕事ぶりには本当に感謝している』と声をかけてもらったことは本当に印象に残っています。だから前回のブラジルW杯でも、(サポートメンバーだった)坂井(大将)と(杉森)考起には『俺らはこういうふうにやっていた。それはお前たちのためにもなるから』という話をしましたし、『お前らも見られているんだよ』『ただ一緒に来ているだけじゃないよ』というのは伝えました。W杯は全員が一丸となって臨まないといけない大事な場所。自分の意見を発する必要があると思えば、そこはしかるべきタイミングでしっかり話したいと思っています」

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