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「自分の中で線を引いている」HSV主将の酒井高徳がハリルJで“自我”を解き放つとき

ゲキサカ / 2018年1月26日 12時0分

―ブンデスリーガで、しかも伝統あるハンブルガーSVというチームで日本人がキャプテンを任されているということについてはどう思っていますか。
「最初は日本のメディアもドイツのメディアもすごく大きく取り上げてくれて、『そんなにすごいことなんだな』と、あとから気づいたぐらいでした(笑)。最近はみんなが『高徳がキャプテンだよね』と分かってくれたというか、メディアも含めてあらためて持ち上げるということもなくなったので、自分の中で落ち着いてきたところはあります」

―1年余りキャプテンをやってきて、自分に還元できているものはありますか?
「どうですかね。他の選手に聞いてみないと分からないですけど、プロがこうあるべきだという姿は若い選手に伝えていますし、練習の前後でこういうことをしたほうがいいよとか、『今は大変なときかもしれないけど大事な時期だよ』という声がけはするようにしています。信頼される人間になるにはどうしたらいいかというのは常に考えますね。何かを発信する立場であれば、みんなから“あの人が言うことなら聞こう”と思われる人間でないといけないと思っているので、そこは自分の中ですごく意識しています。一つの行動、発言にも気を付けますし、“キャプテンなのにあんなことをしているよ”と思われるようなことは絶対にしないようにしています。逆に“あいつが言うんだったら俺らは何も言えないよね”と思わせるような、そういう姿を見せることを意識しています」

―高徳選手のコミュニケーション能力や周りへの気配りができる人間性はキャプテンとして適任だと思います。同時にそういうキャプテンシーやリーダーシップをもっと日本代表でも出していいのではないかと思うときもあります。
「そういってもらえるのは非常にうれしいですし、今までいろんな先輩方を見てきて、“プロのサッカー選手はこうでなければならない”というセオリーは自分の中にあります。自分もそういう選手になりたいと思っていますし、それは続けていきたいと思っています。日本代表に関しても、自分が言うべきところは言おうと思っていますし、若い選手やあまり出場機会のない選手には練習中からどんどん話しかけるようにしています。ただ、それ以上のことは長谷部(誠)さんや(吉田)麻也くんがキャプテンをやっていますし、僕より(年齢が)上の選手もいるので、僕がそこで出しゃばってやることではないのかなと、自分の中で線を引いているところも正直あります。もちろん、自分のことだけをやってるわけではなく、声をかけるべき選手には声をかけていますが、自分もピッチに立っている時間が少ないので、そういう意味で自分の中で線を引いてしまっているところがあるのかもしれません。試合に出ている、出ていないというのは、“この人に言われるならしょうがない”と思わせる部分に関わってくることでもあるので、試合に出場する時間がもっと増えてくれば、もう少しそういった意味でも余裕が出てくるのかなと思っています」

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