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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』: 一歩ずつ。一歩ずつ。(FC町田ゼルビアユース)

ゲキサカ / 2018年2月22日 19時16分

 それでも、第1次政権を含めればゼルビアでの指揮も6シーズン目を迎える相馬が、誰よりもアカデミーの成長に期待している一人であることは言うまでもない。「やっぱり僕は監督なので、出身地で選手を選ぶ訳でもないし、外国籍枠もあるし、いろいろな枠の中でやらなきゃいけないですけど……でも、町田の子が増えてくれたら嬉しいですよね。できればウチでプレーしてくれる選手に、そういう選手が増えてくれれば嬉しいと思っています」。ゼルビアに関わる人たちがゼルビアの話題を口にする時、本当に楽しそうに、生き生きと話す印象は常日頃感じていた。その筆頭が相馬だということも、また間違いのない所である。

 “西が丘”の試合後。竹中に話を聞く。「前半見ていただいた通りで、サッカーにならなかったです。ケツを叩いたからなのか、ほっといてもアレぐらいのことをしてくれたのか、まではわからないですけど、別のものが後半はあったと思うので、『毎週毎週僕がハーフタイムにケツを叩くんですか? プレーしているのは誰ですか?』という話をしましたけど」。想像通り、吐き出す言葉にはかなりの怒気が含まれていた。

 前述したように、竹中が監督に就任してからゼルビアユースの立場は大きく変わっている。T2リーグ参戦。全国ベスト16進出。一見“順調”に見える結果を残していく中で、周囲から見られるその変化と、竹中自身が感じる変化にはギャップがあるように、会話を積み重ねていく中で以前から感じていた。思ったそのままをぶつけると、「それは面白い話ですね」と少し笑った竹中の言葉は連なっていく。

「順調なんてこれっぽっちも思ったことはないですし、ましてや感じてもないですし、本当に足りない所だらけで、それは彼らに求める以上に僕自身がという所が付いて回ると思っています。やっぱり子供たちはごまかせないので、預かっている選手と僕の中での競争というか、僕がやっていることの一つひとつも上げていかないと、去年より成長はないと。僕がFC東京に凄くリスペクトがあるのは、あれだけの選手たちを抱えながら、きちんと結果を出し続けるということで、本当に僕らから見たらビッグクラブたる立ち振る舞いをしてくれてると思うので、やっぱりそこと僕らは対等にできるようになりたいし、僕らも横綱になりたい。だから、本当にFC東京とがっちり組んで、それでも『スキルが足りなかった』『僕のもたらす戦術が低かった』ということを感じたいし、いつもピッチの中で選手も気にしてもらいたいし、僕らが彼らに預ける瞬間も当然たくさんあるので、その中で『ああ、折れないでいいものが出たな』という、そういう所を『チームの共存と競争』と言っていますけど、自分も選手とそういう間柄でいたいなと思いますからね」。

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