1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

J1優勝に開幕ダッシュは必要?歴代王者の序盤“最低ライン”、初Vチームの条件は…

ゲキサカ / 2018年3月2日 7時0分

昨季王者の川崎Fは白星スタート

 2018年シーズンのJ1リーグが開幕した。連覇を狙う川崎フロンターレが白星スタートを切った一方、覇権奪回を目指す鹿島アントラーズはドローに終わり、2年連続の無冠からの巻き返しを図るガンバ大阪は黒星発進。その重要性が語られることの多い“開幕スタートダッシュ”だが、実際は過去の優勝チームにどれほどの影響を与えているのだろうか。

 18チーム制となった2005年シーズン以降の歴代チャンピオンの開幕5試合の成績を以下にまとめた。2ステージ制だった2015年と2016年については、年間勝ち点で1位だったチームを対象としている。

2005年:G大阪 ●△○△△
2006年:浦和 △○○○○
2007年:鹿島 ●●△△△
2008年:鹿島 ○○○○○
2009年:鹿島 ○●○○○
2010年:名古屋 ○●○○○
2011年:柏 ○○○●○
2012年:広島 ○●○○○
2013年:広島 ●○△○●
2014年:G大阪 ●○△△●
2015年:広島 ○○△●●
2016年:浦和 ○●○○○
2017年:川崎F ○△○●○
※15年のCS優勝は広島、16年は鹿島
※青は初優勝

 2005年から2017年までの13シーズンにおいて、1位のチームが開幕戦を制したのは8回。開幕5試合の最低成績は2007年の鹿島の3分2敗で、最高成績は2008年の鹿島の5勝となっている。2007年に開幕5戦未勝利とつまずいた鹿島は、第6節でようやく初白星。開幕から一度も首位に立つことなく、第25節終了時点でトップを走る浦和に勝ち点10差をつけられていたが、第26節から9連勝を飾り、最終節で浦和を抜いて6年ぶりのリーグタイトルをつかんだ。

 鹿島は前年の勢いのまま2008年は開幕5連勝。同シーズンのJ1も制し、翌2009年の3連覇へとつなげている。上記を踏まえると、“驚異のラストスパート”こそ必要となるが、優勝への最低ラインは開幕5試合で勝ち点3。また、開幕5試合での黒星の数は2007年の鹿島をはじめ、2013年のサンフレッチェ広島、2014年のG大阪、2015年の広島を実例に、2つまではオーケーということになる。

 ただし、これらの条件は全て過去に優勝経験のあるチームのものだ。J1初制覇を果たしたチームに目を向けると、2005年のG大阪は開幕5試合で1勝3分1敗、2006年の浦和は4勝1分、2010年の名古屋グランパスは4勝1敗、2011年の柏レイソルは4勝1敗、2012年の広島は4勝1敗、そして2017年の川崎Fは3勝1分1敗。2005年のG大阪を除く6チーム中5チームが開幕5試合で3勝以上を挙げており、黒星の数は2005年のG大阪も含めて1つまでにとどめている。やはり未到の頂に挑むチームにとっては、勢いをつける意味でもシーズン序盤の成績は重要と言えそうだ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください