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[プレミアリーグEAST]“球際”ラッシュの鹿島ユース、監督不在の浦和ユースを力でねじ伏せる

ゲキサカ / 2018年4月9日 1時56分

鹿島アントラーズユースが浦和レッズユースを下した

[4.8 高円宮杯プレミアEAST第1節 浦和ユース0-1鹿島ユース 味スタ西]

 高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEASTは8日、味の素スタジアム西競技場で、第1節2日目を行った。第3試合では浦和レッズユース(埼玉)と鹿島アントラーズユース(茨城)が対戦。ともに似通ったスタイルを持つJユース同士の一戦は、終盤に決勝点を奪った鹿島ユースが1-0で制した。

 細かいスペースにフィールドプレーヤーが密集し、ロングキックでの空中戦を生かして敵陣へ攻め込む――。試合はそんな“デュエル”に満ちた戦況を呈した。鹿島のMF前田泰良主将(3年)が「レッズと同じような特徴で……」と述べれば、浦和の石栗建コーチも「相手が鹿島さんだったので……」と同調。開幕戦の緊張感もあり、互いの強みに特化した戦術を採用していた。

 それでも終始、優勢を保っていたのは鹿島だった。前半16分、ゴール前のFKをPA内に蹴り込むと、空中戦で前田が倒され、主審はPKの判定を下す。ところが同17分、キッカーの前田がペナルティースポットに就いたが、右足で放ったボールは大きくクロスバーを越え、「うまく蹴り込めたと思った」(前田)という先制点のチャンスを逃した。

 するとその後は、両者ともに密集を抜け出せない形が続き、なかなか決定機をつくることができない。そこで先に動いたのは浦和だった。スコアレスで迎えた後半18分、MF上野夏輝(3年)に代えてU-17日本代表MF池高暢希(3年)を投入。体調不良が明けたエースがついにピッチへ立つと、同19分、FW岡村勇輝(3年)に代えてFW波田祥太を起用した。

 鹿島は後半20分、DF結城将貴(3年)のロングスローが相手DFに当たってこぼれると、DF増崎大虎(3年)がシュートを放つも枠外。浦和も同25分、敵陣右サイドでボールを持った池高が左サイドにロングフィードを送り、最終ライン裏にFW清宮昂大(3年)が抜け出したが、カバーリングに入った増崎にカットされた。

 後半34分、ついに鹿島がスコアを動かす。自陣でボールを持った増崎がロングフィードを送り、相手のクリアボールが流れて左サイド奥へ。縦に走り抜けた前田がハーフボレーで左足クロスを配給すると、ゴール前に走り込んだFW杉山眞仁(3年)がダイビングヘッドで合わせ、待ちに待った先制点が入った。

 リードを奪った鹿島はコーナーフラッグ付近でキープに入るなど、逃げ切り態勢に移行。一方の浦和は、ボールを奪取するやいなやロングキックで敵陣に蹴り込み、同点とする機会をうかがった。しかし後半ラストプレー、パワープレーから放ったMF縄田脩平(3年)のシュートはわずかに枠上へ。試合はそこでタイムアップを迎え、鹿島が1-0で勝利した。

 プレミアリーグ開幕直前の2日に大槻毅監督がトップチーム監督に抜擢され、急きょ石栗コーチが指揮を執ることになった浦和ユース。今季の初戦を勝利で飾ることはできなかったが、“暫定監督”は「難しい状況の中で、ポジティブに頑張ってくれた。一生懸命、『闘う』という表現をしてくれた」と選手を称えていた。

 一方、難しい試合を制した鹿島の熊谷監督は「子どもたちが割り切って戦った」と理解を示しつつ、「もう少し入っていくか、サイドに動かしても良かった」と単調になってしまった攻撃面の課題を指摘。そのうえで「幅を広げていくこと。ゲームの中でプレーの選択ができるようなところまで持って行きたい」と今後に期待を寄せていた。

(取材・文 竹内達也)●2018高円宮杯プレミアリーグEAST特集

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