座して死を待つより…「むざむざ見ているわけには」田嶋会長、解任決断が自身の責任
ゲキサカ / 2018年4月9日 20時30分
日本サッカー協会の田嶋幸三会長は9日、都内で記者会見を行い、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督との契約を4月7日付けで解除したことを発表した。後任として西野朗技術委員長がロシアW杯まで指揮を執ることも合わせて発表された。
記者会見では田嶋会長の責任を問う声も挙がった。しかし、これには「この決断をしなければ私の責任がなかったのか」と異を唱え、「そのときそのときで日本サッカー協会の発展に必要な決断をしていく。それが責任だと思っている」と強調した。
「辞める、辞めないを軽々に言うつもりはない。1%でも2%でもベスト16に入る可能性を上げる選択をしたと思っている。それが私の責任だと思っている」。ロシアW杯でグループリーグ突破を果たせなかった場合の責任の取り方についても「だれかが辞めれば済むのか、そういう問題かどうかも含めて考えていくつもりでいる。責任を恐れて何もしないのではなく、責任を全うする。今の状況で少しでも勝つ可能性を考えてやっていく。その決断をしたことが責任だと思っている」と主張した。
W杯イヤーに監督交代した国は本大会で苦戦しているというデータもあるが、「(W杯アジア最終予選の)初戦でUAEに負けたときも『初戦で負けたチームは予選突破できない』と言われた」と反論。「(監督を)替えたからすぐに(グループリーグを)突破できるわけではない。しかし、替えないでそのまま突破できないケースをむざむざ見ているわけにはいかなかった。少しでも勝つ可能性を追い求めた結果、この結論に至った」と力説した。
W杯本大会を2か月後に控えたタイミングでの電撃解任。座して死を待つのではなく、監督交代という“劇薬”を持って事態の好転を図る。「私は日本サッカー協会の会長として日本サッカーの発展を第一に考えないといけない。監督が替わって急に“決勝まで行くぞ”とか、ドラスティックに変わることはない。それは分かっている。しかし、むざむざとそれを見ているわけにはいかなかった。この状況を打破するために監督を交代するという決断をした」。その決断が吉と出るか凶と出るかはW杯が終わってみなければ分からない。
(取材・文 西山紘平)
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