「僕が“穴”だと思うチームもある」…名古屋DF菅原由勢、開幕スタメン飾った17歳の現在地
ゲキサカ / 2018年5月10日 7時10分
今季J1リーグ開幕戦、先発出場を果たした17歳は堂々としたプレーでJリーグデビューを飾った。あれから約2か月半、名古屋グランパスDF菅原由勢は、チームとして結果が出ない現状を歯がゆく感じつつ、自身の成長は十分に感じているようだ。
U-18所属ながらも、開幕前に2種登録されると、開幕スタメンを託された。その後もスタメンに名を連ねるだけでなく、第10節まではフル出場を続け、第13節終了時点でチーム5番目となる出場時間1035分を記録。4月6日には、クラブ史上最年少でプロA契約を結んだ。
そして、「毎試合毎試合、代表クラス、ワールドクラスの選手がいる」中で経験を重ねることで、成長を感じている部分がある。「『こういうときは、こうしないといけない』という対応の種類を考えさせられるし、自分の映像を見返すたびに『ここでは、こういうプレーがいい』という新しい知識が増えている。試合中も、『こういう場面では、こうしないとダメだ』と考えていて、そういう考えが湧いていることが、成長だと思う」。多くのシチュエーションを経験することで、自身のプレーの引き出しが増えている。
だが、逆に成長させなければいけない部分もある。多くの出場機会を得ることで、「相手も分析してくる」のは当然だろう。そして、「僕のところが穴だと思っているチームもあると思うし、それを感じるときもあった」と語ったのが、「CBとしてはちょっと足りないと思っている」という179センチの身長で勝負を挑む「競り合い」の部分だった。
「明らかに外国人の大きな選手が僕のところに来たり、ゴールキックでは僕のところに集まってくることもある。そこでチャンスになると思われていると感じることがあったし、分析されていると感じた。ユース年代でも研究されることはあるけど、徹底的に分析されることはなかった」
身長がいきなり大きくなることはなく、「考えないといけないところ。相手の研究を上回るプレーをしないといけないし、それに対して頭をどう使っていくか」と自身の持ち得る武器で、どう対応していくべきか試行錯誤を続けているようだ。しかし、試合で見つけた課題を克服して、成長へとつなげていく日々は、「試合もそうだし、グランパスでの毎日の練習が僕にとっては楽しいし、無駄な時間がないと思っている」と充実したものとなっている。
当然、「チームの結果が第一なので、まずは勝たないといけない」とJ1リーグでここ11試合勝利がなく、最下位に沈む現状には悔しさを滲ませる。チームのためにピッチ上で貢献したいところだが、昨年9月に負傷したDF新井一耀が長期離脱から復帰を果たし、今後、定位置争いは激しさを増していく。実際にJ1第13節横浜FM戦で菅原は、リーグ戦では今季初のスタメン落ちとなった。「厳しい世界でもあるので、出られないのは自分の実力が足りないからだと思う」と唇を噛みつつも、「客観的に名古屋のサッカーを見るのも大切だと思ったし、考える時間が増えて自分の頭が整理された部分もある」とベンチに座っていても、吸収できるものを吸収しようとしていた。
-
- 1
- 2
この記事に関連するニュース
-
吉田麻也と同期の快足DFが直面した挫折 CB転向を救った元日本代表キャプテンとの出会い【インタビュー】
FOOTBALL ZONE / 2024年4月5日 7時30分
-
名古屋MFが「アーセナルのデクラン・ライスばり」 “異次元プレー”に元J選手絶賛「効いてる」
FOOTBALL ZONE / 2024年4月3日 12時30分
-
なぜ“昇格組”の町田は首位なのか 新加入の文武両道DFが見た緻密な原理原則【インタビュー】
FOOTBALL ZONE / 2024年3月29日 7時10分
-
恩師率いる京都相手にJ1デビュー目指す東京Vの永井颯太、少なくない課題自覚も「チームを勝たせられる選手に」
超ワールドサッカー / 2024年3月28日 20時30分
-
「成長を見せる試合に」…東京Vの稲見哲行が京都戦へ意気込み
超ワールドサッカー / 2024年3月28日 19時45分
ランキング
-
1【U-23】パリ五輪消滅の韓国 相手GKの〝挑発〟行為を非難「腰をフリフリ嘲笑した」
東スポWEB / 2024年4月26日 21時7分
-
2ド軍指揮官 次戦の敵地Bジェイズ戦で大谷は「歓待を受けるべき」FA騒動も「彼が何かしたわけでない」
スポニチアネックス / 2024年4月26日 5時22分
-
3【阪神】岡田彰布 大敗でボヤキ連発…青柳晃洋には「インコースに簡単にストレートでいき過ぎよ」
東スポWEB / 2024年4月26日 23時35分
-
410大会連続ならず…パリ五輪消滅の韓国代表、サッカー協会が謝罪の声明「深い謝罪を申し上げまう」…A代表は監督不在、五輪世代も厳し結果に
超ワールドサッカー / 2024年4月26日 23時2分
-
5大谷翔平 先制7号ソロ!“因縁の地”大ブーイング黙らせた 日本生まれド軍最多本塁打記録で指揮官に並ぶ
スポニチアネックス / 2024年4月27日 8時12分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください