「成長を見せる試合に」…東京Vの稲見哲行が京都戦へ意気込み
超ワールドサッカー / 2024年3月28日 19時45分
東京ヴェルディのMF稲見哲行が、今季初勝利を狙う京都サンガF.C.戦への意気込みを語った。
東京Vは開幕4試合を2分け2敗の19位で終え、インターナショナルマッチウィークの中断期間に入った。ここまでの試合では攻守両面で手応えを感じながらも、久々のJ1の舞台で勝ち点3を獲得する難しさを痛感している。
そのため、この中断期間では自分たちの志向するスタイルを追求すると共に、勝ち点3を取り切るために必要な“プラスアルファ”を模索。29日に味の素スタジアムで行われる明治安田J1リーグ第5節の京都戦では、その答えを示すようなパフォーマンスを披露し、16年ぶりの白星を掴みたいところだ。
ここまで2試合に出場し、セレッソ大阪戦では退場というほろ苦い経験もした稲見。個人としてもチームとしても、「やろうとしていることはできている」とある程度の手応えを感じる一方、個々のクオリティを含め、J1基準に達する上でチームとしてより賢く、したたかに戦う必要があると語っている。
「チームとしてやろうとしていることはできている試合が多いですし、J1でも通用している部分も多いと感じています。あとは際の部分というか、J1のチームのその徹底力や際の勝負強さを感じている4試合でした」
「チームとしてやりたいことをやって、ただそれは相手のチームもそういったスタイルがあるわけで、なおかつ相手はその臨機応変に対応してくるサッカーIQだったり、経験値のある選手が多い中、自分たちも1人がそれを思うだけではなくて、相手の変化にまず気づく選手を増やして、その後にアイデアを出して、そこで繋がれるという選手が大事というか、それが多いだけチームの対応力が変わってくると思いますし、上がっていくので、そこは全員が意識することが大事だと思います」
「弱点を突いてきたり、PKになる部分でもやっぱりぺナ内での相手のプレー一つをとっても、自分たちの弱点だったり、試合の流れだったりを見ながらやっていると思うので、そこはやっぱり自分たちも賢くやっていかないといけないです」
また、DF宮原和也の離脱の影響もあって出場2試合では本職ではない右サイドバックでのプレーとなった稲見だが、宮原の戦列復帰によって、今後はサイドバックではなく本職の中盤での出場機会増加が見込まれる。
先日の明治大学との練習試合でボランチでもプレーした稲見は、「一番難しいポジション」とサイドバックとは視野、タスクが大きく異なるポジションでの感覚的なブランクを認めながらも、現在主力としてプレーするMF森田晃樹、MF見木友哉にはない自身の特徴を活かしてチームの勝利に貢献したい考えだ。
「ボランチは一番難しいポジションだなというのを改めて感じました。やっていないと感覚的なものは鈍るというのもそうですし、特徴を出すという部分でも、自分の形に持ち込むところでは感覚的に少し失っている部分があったので、そこは練習からやっていきたいです」
「森田と友哉くんをよく見ていても相当走っていますし、一般的に2人とも攻撃の選手、技術のある選手と言われていますが、しっかりと走って戦って、自陣まで戻ってというのをすごくやっているので、そこは自分が出たときも変わらずやりたいですし、さらに基準を上げられればなと思います」
「相手に持たれる時間が結構多いと思うので、そこを少しでも自分たちの時間にする。そのためにマイボールにするというのが自分の役割だと思うので、イーブンのボールや、セカンドボールだったりを少しずつ自分が拾って流れを変えていきたいと考えています」
現状では幾つかの起用法が想定されるものの、傑出したアスリート能力を武器に球際でタフに戦える、サスペンション明けのMFは、高いインテンシティを特徴とする京都相手にキーマンの一人となるはずだ。
稲見はその一戦に向け、「まずしっかりと走ってくるチームだと思うので、そこの部分で負けていたら自分たちのスタイルが揺らいでしまう。そこはまず負けないことと、ここまでの4試合の反省をしっかり活かせるような全員が意識を持って、成長を見せる試合にしたい」と、意気込んでいる。
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