伝統校同士のアツく激しい好勝負。1、2年生10人先発の鹿児島城西が2戦連続のPK戦制し、鹿児島決勝へ!
ゲキサカ / 2018年6月19日 15時53分
[5.25 総体鹿児島県予選準決勝 鹿児島実高 0-0(PK5-6)鹿児島城西高 鹿児島県立サッカー・ラグビー場A]
25日、平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(三重)鹿児島県予選準決勝が行われた。鹿児島実高と鹿児島城西高との強豪対決は0-0で突入したPK戦の末、鹿児島城西が6-5で勝利。鹿児島城西は2年ぶりの全国大会出場を懸けて、26日の決勝で神村学園高と戦う。
技術力の応酬というよりも、勝利への執念、プライドをぶつけ合う戦いだった70分間、そして20分間の延長戦。紙一重の戦いは1、2年生10人先発の鹿児島城西がPK戦の末に勝利した。鹿児島城西は鹿児島商高との4回戦を延長戦で制し、前日の準々決勝・鹿児島高戦は後半ロスタイムに追いつき、PK戦で190cmの1年生GKヒル袈依廉が1本止めて勝利。この日も相手に主導権を握られる戦いを乗り越えた。
今年、鹿児島城西は県新人戦準々決勝で敗れ、プリンスリーグ九州も開幕6試合で25失点して1分5敗。苦しいシーズンとなっていた。それでも小久保悟総監督に代わり、今年から指揮を執る新田祐輔監督は「守備をどうやって安定させるか。それが辛抱できるようになった。小久保先生から『チームらしくなってきた』と言ってもらえたので、それは生徒にも伝えたい。生徒が良く頑張ってくれている」。若き鹿児島城西イレブンは今大会、勝ち上がりながら着実に成長を遂げている。
前半から球際の攻防が非常に激しく、ファウルでゲームが止まる回数も多い展開だった。鹿児島実は185cmの大型FW上村征矢(3年)にボールを入れ、そのこぼれ球からトップ下のMF奈良脇玲央(2年)や甲斐拓斗(3年)、副島龍太郎(3年)の両SHの仕掛けへ持ち込もうとする。
対する鹿児島城西は濱田康成(2年)と飯野修司(2年)の両CBが10cm近く大きな相手に怯むことなく立ち向かい、必死に跳ね返していた。またGKヒルが1年生とは思えない堂々としたプレーで相手のハイボールに対応。それでも、縦に速い展開の中でよりゴール前のシーンを増やしていたのは鹿児島実の方だった。
U-21日本代表MF原輝綺(現新潟)を兄に持つGK原佑弥(3年)やCB杉山豪瑠主将(3年)中心に安定した守備に支えられた鹿児島実は、セカンドボールをサイドへ散らし、そこからの攻撃でチャンス。上村や交代出場の右SB鮫島将也(3年)がシュートへ持ち込んでいく。そして、後半終了間際には交代出場MF岡元凱士(3年)の突破から上村が決定的なヘッド。だが、枠をとらえることができない。
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