全校応援の後押し受けて「公立の雄」大津が全国復帰!「今以上」に進化して日本一挑戦:熊本
ゲキサカ / 2018年6月7日 6時22分
[6.6 総体熊本県予選決勝 大津高 2-1 ルーテル学院高 水前寺競技場]
公立の雄が全国復帰! 平成30年度全国高校総体「2018彩る感動 東海総体」サッカー競技(インターハイ、三重)熊本県予選決勝が6日に行われ、大津高がU-18日本代表FW水野雄太(3年)の2ゴールによって2-1でルーテル学院高に勝利。3年ぶり19回目のインターハイ出場を決めた。
いずれも熊本県内最多の選手権出場16回、インターハイ出場19回。14年のインターハイで準優勝し、公立校ながらプレミアリーグに参戦していた歴史も持つ大津だが、全国大会出場は15年度選手権以来。過去2年のインターハイ予選は県決勝にも勝ち上がることができなかった。
今回、“本来いるべき場所”に戻ってきた大津だが、現3年生にとっては初めてとなるという全校応援の中でのプレー。U-18日本代表CB吉村仁志(3年)も、水野も「緊張していました」と打ち明けていたように、立ち上がりの彼らの動きは硬かった。2分にはクロスのこぼれ球からルーテル学院の1年生FW島崎大河にあわやの右足シュートを放たれてしまう。これはSB西原大地(3年)がブロックして事なきを得たが、序盤はセカンドボールを拾って前に出るルーテル学院の攻撃を受ける展開となってしまった。
ルーテル学院は、U-18日本代表CB吉村の右足ボレーをGK岩川壱星(2年)のファインセーブで凌ぐなど好プレーも出ると、前線で島崎がアイディアのあるパスやドリブルテクニックを披露。また2列目のMF後藤輝太(3年)やMF野口慶悟(3年)が前向きにボールを運んで攻撃に勢いをもたらした。だが13分、圧巻の一撃で大津が先制点を奪う。前線でボールを受けたFW奥原零偉(3年)が潰しに来たDF2人を巧みにかわして前を向くと、右前方へ抜け出した水野へパスを送る。
これを受けた水野はそれまでの悪い流れを断ち切るためにミドルレンジから思い切り良く右足シュート。雨の中、弾丸ライナーで打ち込まれた“キャノンショット”はキャッチしようとしたGKの腕を鋭く弾いてゴールに突き刺さった。
エースの豪快なゴールによってスタンドのボルテージを上げた大津は、23分にも水野とMF松原亘紀(3年)のコンビで相手の守りを切り崩し、最後はFW大竹悠聖(3年)が右足シュート。良い形でボールを奪った際には鮮やかなパス交換から決定機を作り出す。一方のルーテル学院も25分に島崎が右サイドを突破し、FW竹宮彪真主将(3年)が右足シュート。これはGK水町彩人(3年)に阻まれたが、こぼれ球を繋いで野口がシュートを放ち、こちらも大応援のスタンドを沸かせる。
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