[関東大会]進学校の大きな一歩…初出場・牛久栄進は「こんなはずじゃ…」からの茨城初制覇へ
ゲキサカ / 2018年6月7日 22時24分
[6.2 関東大会1回戦 佐野日大高4-0牛久栄進高]
「選手たちが、悔しい、こんなはずじゃなかった、と思っているということは、もっとできたということ」。初の関東大会で初戦敗退を喫した後、牛久栄進高(茨城)の川又純一監督は、ときおり選手たちを見やりながら頼もしそうに述べた。同校にとって、過去の最高成績は県ベスト8。多くの国公立大志望者を有する公立進学校が、初夏の群馬で大きな一歩を踏み出した。
茨城県2位で予選を突破し、初めて関東大会にたどり着いた牛久栄進。指揮官が「ボールを持って戦うのがウチのチャレンジ」と評したように、1回戦の佐野日大高戦(栃木)でもスタイルを崩さず臨んだ。最終ラインとボランチで小気味よくつなぎ、縦パスを合図に前進。サイド裏に抜けるFW石原和真(3年)、MF前田翔海(3年)らを起点に、逆サイドが飛び込む攻撃は迫力があった。
だが、前半4分に佐野日大のカウンター攻撃に沈むと、そのまま失点が続いて結果は0-4。悔しさの残る初戦敗退となった。「早い段階で失点してしまい、2点目を取られてからは引かれてしまった。ビルドアップで出てきてくれず、対応できないうちに失点が続いた」。石原主将の口調からは、まさに“こんなはずじゃなかった”という気持ちが見え隠れした。
この日の前橋フットボールセンターのピッチは芝生の切れ目も多く、万全とは言いがたいコンディションだった。だが、普段は土のグラウンドで練習しているだけに、「むしろいつもより良い環境で、つなぐことに関しては問題なかった」と川又監督。石原も「何本かやれるところはあった」とボールを前進させる場面では手応えを感じたようだ。
同校は国公立大進学者が100人近くにも達する牛久市の進学校。「サッカー部は比較的勉強をする部活動。Aチームが試合の時はBチームが勉強するなど、文武両道を目指してやっている」(石原)と勉学にも力を入れる。選手の中には千葉大などの難関国立大を志望する者もおり、「サッカーだけやってるヤツらには負けない」と意気込んでいるようだ。
茨城県で2位になったからには、自然と視野に入ってくるのが夏の全国総体。「新しいステージに立てたのは誇らしいし、新しい景色を見られた」(川又監督)という経験も手に、県内の強豪である明秀日立高、鹿島学園高らに挑む。「目標は県優勝でやってきたので、予選の準優勝には満足していない」(石原)。初戦は9日。夢の全国大会に向けて第一歩を踏み出す。
(取材・文 竹内達也)
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