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「ずっと悪くても1個決めちゃう」ゴールハンター、長崎日大FW藤本が決勝点

ゲキサカ / 2018年6月8日 5時16分

後半27分、決勝点を決めた長崎日大高FW藤本蓮が歓喜のダッシュ

[6.7 総体長崎県予選準決勝 長崎日大高 2-1 諫早商高 長崎県立総合運動公園補助競技場]

 長崎日大高は後半13分に追いつかれ、さらに押し込まれる苦しい展開。だが、2年生FW藤本蓮がチームを救った。

 後半27分、長崎日大はMF牧村拓主将(3年)が中盤中央からダイレクトでのスルーパス。「(牧村と)目が合って、ここに出すなと思ったのでライン見ながら抜け出しました」という藤本がタイミング良くDFラインの背後へ抜け出し、GKと1対1になった。そして、GKの動きを冷静に見極めて右側からかわした藤本が右足シュート。これが決勝点となった。

 1トップを務める藤本は左右両足のキック精度高く、右CKも、左CKも担当。この日はDFラインの背後を鋭く突くシーンもあった一方でボールが収まらず、亀田陽司監督は交代させることも考えていたという。だが、指揮官が「性格的にFWタイプ。ずっと悪くても1個決めちゃうところがある」と説明するFWは、劣勢の中で訪れた1チャンスを見事に決めてヒーローになった。

 全国まであと1勝。決勝戦へ向けて藤本は「せっかく2回戦で総附(長崎総合科学大附高)を倒しているし、自分たちが優勝するつもりでやっているので、やれることを全力でやりたいと思っています」。相手のDFラインを“破壊する”動きが特長のゴールハンター。決勝戦でもチームを救うような仕事をして、長崎日大を全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)●【特設】高校総体2018

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