プーマスパイク開発者に直撃インタビュー!最新フューチャーとワンの知られざる特長に迫る
ゲキサカ / 2018年8月10日 19時35分
―今回のフューチャー2.1のデザイン上のポイントなどはありますか?
「フューチャーはカスタマイズフィットによって大胆なプレーを繰り出す選手に向けてデザイン性の高さにもこだわって開発しています。前作のフューチャー18.1の奇抜なデザインやカラーリングも好評でしたが、フューチャー2.1ではネットフィットがより分かりやすく目立つデザインになっています。具体的にはアウトサイドにあったフォームストライプをなくし、ヒールにキャットロゴをデザインすることでネットフィットの採用範囲が視覚的に見やすくなっています。さらにプレー中に踵がズレたり足が簡単に脱げたりしないようにヒール構造にも改良を施しています」
「プーマワン1」の開発を担ったダニエル・ダンス氏
―「プーマワン1」では新たにFUSEFIT(フューズフィット)システムが採用されましたが、ニットに直接シューホール(紐を通す輪っか)が付いていることで使用していくうちにニットが伸びたりヨレたりしないか心配です。そこの耐久性はどうお考えですか?
「フューズフィットシステムは約2年間かけて開発しました。甲部のニットに直接シューホールを設けていることでシューレースの締め付け加減をより繊細に調整することが可能になっています。耐久性については400ニュートンの力でフューズフィットのシューホールを何度も引っ張る耐久性テストを実施しており、シューホールが簡単にちぎれたりしないように設計しています」
―「プーマワン1」のカンガルーレザーの内部には3Dドットフォームが内蔵されていますね。これはどういった狙いがありますか?
「この3Dドットフォームはスポンジや低反発フォームなどではなく、シリコン素材を採用しています。シリコン材を採用することでドット一つひとつにコシが生まれ、アッパーの表面に凸凹構造が形成されます。それによって、ノンステッチレザーの弱点であるボールグリップ性の低さを補い、柔らかなフィーリングとともに的確にボールを捉えることを可能にしています」
―ロメル・ルカクがプーマワンを選んだ理由はどういった点ですか?
「プーマとルカクがサプライヤー契約を締結するにあたり、ルカクにはフューチャー2.1もプーマワン1もプレゼントして両方履いてもらいました。また、ルカクは約2年間ほど他社のいろいろなスパイクを履いていて、たくさんのスパイクを試してきましたが、その中でもプーマワン1のカンガルーレザーのフィット感や履き心地の良さを気に入っていただき、ロシアW杯で『プーマワン1』を着用することになりました」
「プーマワン1」はセルヒオ・アグエロ (マンチェスター・C)、オリビエ・ジル(チェルシー)、ロメル・ルカク (マンチェスターU)などが着用。「フューチャー2.1」はアントワーヌ・グリエーズマン (アトレティコ・マドリー)、マルコ・ロイス (ドルトムント)などが着用している。ネットフィットシステム、フューズフィットシステムなど革新的なテクノロジーが搭載されたプーマの最新スパイクを是非チェックしてみてほしい。
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