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誰も歩んだことのない道へ…永里優季の目指す『生き方』 #ファントムを探せ

ゲキサカ / 2018年9月7日 20時0分

――そんな永里選手から見て、今まで出会った最高の『ファントム』は?
「アメリカ代表のトビン・ヒース(ポートランド・ソーンズ)ですね。ナイキの契約選手です(笑)。主に左サイドが主戦場ですが、アメリカ人らしからぬボールタッチや持ち方をします。柔らかく、繊細かつダイナミックで、ドリブルでのしかけ方が男子の選手のようです。
アメリカ代表は彼女がいるかどうかで全然違います。でも、よく怪我をするので、代表には選ばれたり選ばれなかったりする状態です。彼女がいるときといないときではゲームの展開が違います」

――男子のW杯で気になった選手は?
「前回とは違ってセットプレーのカウンターで点を取る大会だったので、その点ではフランス代表のムバッペ(キリアン・ムバッペ)ですよね。ああいった選手がすごく気になりました。全体的に言っても、縦に速い選手がいないチームが負けていましたよね。スペインにしても、ドイツにしても、ブラジルにしても。アルゼンチンもそうでした。
その一方で、カウンターの強いチームが強かった印象があります。ベルギーにしても、クロアチアにしても。男子の試合を見る時は『チームとしてどういう試合をしていて、どういうチームが結果を出しているか』を見るのが好きなんですよ。選手個人を見ることはあまりありません」

――チームの雰囲気が大事?
「チーム全体のことを把握していないと流れも分からないし、どういう選手が流れを変えているかも分からないと思います」

――これまでドイツ、イングランド、アメリカでプレーしてきたが、「流れを変える」秘訣はあるか?
「私が必要だと思うのは確率論です。『どれくらいの頻度でどこにボールが来そうか』というのを見ています。試合によって流れがあるし、選手のコンディションはバラバラです。そこでどの選手が調子が良くて、どの選手がフィニッシュに絡み、どの選手がラストパスを出せるかというのを見て、そういう選手に対してアプローチをかけていく、引き出す、そうして信頼関係をつくることですね。あとは不規則なボール、予測できない五分五分のボールやクリアボールをマイボールにしていくこと。そうすれば自然に流れが変わっていくものだと思います」

――マイボールにするのは永里選手の強みだが。
「あとはワンタッチのプレーですね。女子はワンタッチでプレーする選手が少ないんですよ。特にファイナルサードでは次のプレーを考えている選手が少なくて、ワンタッチ目で考えてツータッチ目でパスを出すような選手が多いので、そこで変化をつけられるのが自分の特長だと思います」

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