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誰も歩んだことのない道へ…永里優季の目指す『生き方』 #ファントムを探せ

ゲキサカ / 2018年9月7日 20時0分

――“ヤングなでしこ”がU-20W杯で初めて決勝に進んだ。それはどういう見方をしている? ※8月24日に優勝を決めた
「実は全試合観ているんですが、成熟度の高いチームになっている印象が強いです。各ポジションの選手が役割を把握しているし、監督のマネジメントがいいのか、選手の能力が高いのか、持ち場で自分の仕事ができるような組織の作り方をしている。それぞれがそれぞれの良さを出せていて、そのバランスがすごく良いんですよ。
 もちろんフィジカルの面では差はあって、アメリカ戦では押し込まれていたけど、ミラクルなゴールが決まって勝った部分はあった。その部分での差はやっぱりあると思います。ただ、U-20だとそこまでは差が出ない。技術と賢さとチームとしての戦略、戦術は日本が上回っていた。技術のレベル、「止める・蹴る」の技術も高いので、他の国とは全然違ったと思います。優勝してほしいですね」

――海外の国々でプレーしていると、日本の課題にも気がつくのでは?
「アメリカに来て感じたんですが、カウンターサッカーに適応できないと自分のポジションは確保できないと思います。攻撃でも守備でも縦に速いので、ほぼトランジションゲームになります。毎週インターナショナルマッチをしている感じなんですよ。
ヨーロッパにいた時とも全然違うというか、ヨーロッパは上と下がハッキリしていたんですが、アメリカだとどのチームも同じようなレベルです。どのチームとやっても僅差のゲームになるし、バチバチ当たり合って、スピードもついていかないといけないので、3日間くらい疲れが取れません(笑)。ただ、フルシーズン戦うのは今年が1年目なので、やっと慣れてきたかなとは思います。
日本の女子の弱点は、U-20年代を見ていても思ったんですが、特に低い位置からのカウンターがあまりうまくできないところですね。ボールを持って崩して……というのはすごくいいけど、奪ってからのカウンターはほとんど見ていない。世界のサッカーは男子を見ていてもそういうふうになっていて、それが今後の日本の課題だと思います」

――そういった実感は永里選手がなでしこジャパンに入れば伝えられる点だと思うが。
「ただ、自分の思いがちゃんとなかったらそこに戻る権利もないし、もちろんチームでの結果も関係あるけど、もう一度監督から選んでもらえる立場になりたいと伝えることもできないと思う。そこは自分との折り合いの付け方、自分自身の問題ですね。自分が目的、目標、思いを見つけられないとそこに戻る権利はない。ですが、最近になってそれが見つかったような気がしています。この2年間で、心理的にもの凄く変化しました」

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