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誰も歩んだことのない道へ…永里優季の目指す『生き方』 #ファントムを探せ

ゲキサカ / 2018年9月7日 20時0分

――そこで永里選手がいると、流れが変えられると。
「ワンタッチで危険なエリアに入れたりとか、味方の動きを見ないで入れたりとかは考えたりしています。あとは適応力ですよね(笑)」

――チームにはどう適応していくタイプ?
「言葉はある程度使って、それ以外でピッチの上で信頼関係を築いて適応していくタイプです。言葉で説明したところで実際には動けないというパターンが結構あるので、味方が動ける範囲の中で自分がスタイルを変えていきます。味方ができることやできないことはプレーしていれば分かるので、味方に要求していくというより、できるところを見つけて自分を変化させて、合わせていくほうが、適応スピードは早いですよね」

――そういった適応力こそ、現在のなでしこジャパンに必要なものでは?
「2年前は自分からクラブチームに集中したいと言ったんですが、いまは自分が入れば変化をつけられるかもしれないし、選手の良さをもっと生かしてあげられるかもしれないという思いはあります。みんなもっと自分のプレーを出したい、点を取りたいという思いはあって、誰かに生かされるタイプの選手が多いので、生かしてあげられる選手が少ない。そういったプレーをしてあげる選手が増えればもっと良くなるのではと思っています」

――2016年に代表入りを辞退した時とはコンディションもメンタリティーも異なるだろうが、代表への思いは変化したか?
「代表でやっていた時に一緒に戦っていた仲間がまだやっているし、そういった選手たちともコンタクトを取っているけど、以前とは代表への思いが180度と言って良いくらい変わっていると思います。もちろん、国を代表して戦えるのは誇りに思うし、素晴らしいと思う。ただ、自分に必要なのは『チームや仲間の為に力になりたい』というところ。人が環境をつくるので、共通の思い、共通の目的を持って戦っている仲間が必要としてくれていて、その力になれるなら、なりたいという思いはあります」

――自らの“チーム観”とも共通している?
「そうですね。自分がオリンピックに出たいとか、W杯で優勝したいとかはぶっちゃけどうでも良くって、そういう思いを持った人たちの力になりたいというのが戦う理由になっているなと思います」

――2011年のW杯制覇はそんな思いを共有していた印象があった。
「それは大きかったと思います。その後も『女子サッカーを大きくするためにやろう』という人たちがたくさんいましたし、危機感というか『負けられない』『勝ち続けないといけない』という思いを持ってやってきたからこそ、ギリギリ次のW杯でもなんとか決勝まで行けたんだと思います」

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