僕は“ここ”で勝負する…MF松本泰志の誓い、広島の絶対的存在として東京五輪へ
ゲキサカ / 2018年11月13日 20時22分
昌平高からサンフレッチェ広島に加入して2年目を迎えたMF松本泰志。所属クラブでは出場機会を得られない苦しい状況が続く中でも自らを磨き、U-21日本代表ではコンスタントにピッチに立って存在価値を証明し、自身の居場所を確保しつつある。20歳を迎えたばかりの若武者が東京五輪を1年半後に控えた今、胸の内を明かす――。
緊張した初代表
芽生え始めた自覚
――東京五輪世代の代表には、17年末に森保一監督が就任した直後の活動から招集されています。
「昨年12月にタイで行われたM-150杯(森保体制初陣)で年代別代表に初めて呼ばれた頃は緊張もありましたが、あの頃と比べると今年8月のアジア大会では持ち味も出せてきていると思う。環境にも慣れ、チームメイトの特長が分かってきたし、コミュニケーションの部分も深まってきているので、より自分らしさを出せてきた感触があります」
――初めて年代別代表に呼ばれたときは緊張もあったのですね。
「それまで選抜チームに入った経験はあったけど代表はなかったので、自分の背中に今までとは違う重いものが乗っかっている感じで本当に緊張しました。でも試合前にピッチ上で国歌が流れたときに、『これ、テレビで見ていたやつだなー』『自分もここまで来たかー』と気持ちが高まっていく感覚もありましたね。代表で初めて森保監督に会ったときですか? 特別な話は全然なかったですよ。『頼むぞ』『信頼しているぞ』という言葉を掛けられたことはありませんが、続けて代表に呼ばれているので、そこは感じ取ろうとしています」
――森保体制発足後、5度の活動の内、今年1月のAFC U-21選手権以外の活動には参加しています。より多くの試合に出ており、チームをけん引していく自覚も芽生えてきたのでは?
「森保監督からは広島で半年間ですけど指導を受けていて、3-4-2-1のシステムにも慣れているので、そういう面でもリードしていかないといけないと思っています。リーダーシップを取るわけではありませんが、アジア大会では試合中にポジションが近い選手と『ビルドアップのとき、こうしたらもっとうまく回せるんじゃないか』『守備でこういう場面のときは、ここに立ってほしい』と話し合いながら修正していくことは意識していました」
――チーム発足直後はビルドアップの判断が悪く、ゴール前でのミスから失点を招くこともありました。練習中には森保監督から「大きく蹴る必要があるときは蹴れ」との指示もありましたが、つなぐことに固執していた印象があります。
「練習のときもワンタッチでのつなぎが多く、つながないといけないという気持ちが皆、大き過ぎてミスからの失点が増えてしまったと思う。でも、アジア大会のベトナム戦(グループリーグ第3節●0-1)でミスから失点して、『本当につなげないと思ったらセーフティーで』と何回もそのときに言われたことが一つのきっかけとなり、つなげないと判断したらロングボールを使うようになりました」
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