僕は“ここ”で勝負する…MF松本泰志の誓い、広島の絶対的存在として東京五輪へ
ゲキサカ / 2018年11月13日 20時22分
――そのベトナム戦のハーフタイムに森保監督から激しい檄が飛んだようですね。
「そうらしいですね…。実は僕は後半から出るためにアップをしていて、知らないんですよ。ベンチに行ったら、ものすごい異様な雰囲気だったので、『これは何かあったな』と感じ取った。広島時代にもそういうことはなくて、僕にとっても初めてくらいの空気でしたが、それが一つのきっかけになってチームも変わっていったと思います」
――チームが変わっていく中で、松本選手自身も大会の中で変わっていったと思います。
「アジア大会では全試合に出させてもらったので自信はつきました。1、2戦目はずっと相手に引かれていたので、なかなか縦パスを打ち込むのが難しかったけど、大会が進むにつれて徐々に相手がプレスを掛けてくるチームになってきたこともあり、前を向いたら必ず縦パスを出そうと意識していました」
――縦パスだけでなく自分で持ち上がれるときはドリブルで運び、サイドチェンジなど大きな展開も増えたと思います。
「広島で2年目を迎えて、ボールを運ぶとかドリブルを使うというのは自分の中で今年の課題にしていたので、そういう面は結構出せたと思うし、確かにサイドチェンジも増えましたね。昌平高のスタイルが中で、中でという感じで、それが癖になっていた部分もありますが、広島での自主練でかなりサイドチェンジの練習をしていたこともあって、それを試合で出せたと感じています」
――成長を感じる一方で課題に感じた部分もあるのでは?
「守備のポジショニングは課題になりました。決勝で対戦した韓国には、僕らボランチとCBの間のスペースを使われてチャンスを作られていたので、そういう相手と対戦したときのポジショニングは意識しないといけないと感じた。あと、球際の勝負には行けていましたが、体をバチっと当てるところで当たり負けすることがあったので、やっぱり筋トレしないとダメですね。アジア大会前から筋トレはしていましたが、あの大会をきっかけにトレーニング量は増やすようにしました」
――守備面でのポジショニングは課題に感じたかもしれませんが、攻撃時は味方のサポートに入って、よくボールに絡んでいたと思います。
「攻撃のときのポジショニングは広島でもすごく言われていて、意識高く取り組めているし、カズさん(MF森崎和幸)やアオさん(MF青山敏弘)だったり、広島には良い見本がたくさんいます。3-4-2-1のボランチで見本になる存在がいるのは、僕にとって本当に大きいです」
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