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ウエーブカップの復刻から紐解くミズノの革新スパイクの系譜とは…

ゲキサカ / 2018年11月23日 19時0分

 プロトタイプは黒ベースのカラーリングでしたが、完成版では白ベースのカラーリングを採用しました。これは黒の塗料よりも白の塗料の方が軽いからです。そしてランバードラインの色はブルーとイエローの組み合わせ以外にグリーンやレッドなどいくつかのパターンを作製してリバウド選手に選んでもらったところ、白ベースに青と黄の組み合わせが一番気に入って頂けたので、最終的にこのカラーリングで製品化することになりました。リバウド選手が実際に着用した『ウエーブカップリバウド』にはかかと部分に娘さんと息子さんの名前が特別にマーキングされているのも特徴です。これは本人のリクエストによって別注対応しました。当時の『モレリア2』の重量は27cmで245g、『ウエーブカップリバウド』の重量は27.5cmで200g。リバウド選手の当初のリクエスト通り、『モレリア2』よりも断然軽いスパイクに仕上げることができました。さらにミズノウエーブ機能搭載で、独自のソール・スタッドを搭載することで優れたグリップ性も実現。“データシャワーコンセプト”という新たな手法を元にリバウド選手と共同開発を進め、“軽量”“ミズノウェーブ”“ハイトラクション”という3つの要素も取り入れた革新的なスパイク『ウエーブカップ』という新しいシリーズが完成したのです。

 その後、ミズノでは『ウエーブカップ』の誕生を機に、現在までさまざまな革新スパイクを生み出してきました。2006年にはスピードとキックに特化した『ウエーブブレード』を発売。ミズノウエーブを搭載しながらグラスファイバープレートと独自のL字型ブレードスタッドが組み合わさることでダッシュ時に優れたグリップ性と反発性を発揮し、アッパーに搭載したバイオコントロールパネルがインフロントキック時のパワーとスピン性をサポートする高機能スパイクです。

 2010年には『ウエーブイグニタス』が登場。アッパー甲部に搭載した無回転パネルによって無回転シュートの蹴りやすさをアシストする革新的なスパイクです。前足部からインフロントには分割したバイオコントロールパネルを搭載し、ミズノウエーブやL字型ブレードスタッドなど『ウエーブブレード』で培ったテクノロジーも継承しています。2010年の南アフリカワールドカップで本田圭佑選手がFKから無回転シュートを決めたことで話題になりました。

 トッププレーヤーのドリブルを分析し、 素早い動きとボールの扱いやすさをコンセプトにした『スーパーソニックウエーブ』。ドリブルする際、最もボールに触れやすい前足部に低反発スポンジを埋め込むことでボールが足に吸い付くようなコントロールを可能にしています。スタッドにはボールの扱いやすさと走りやすさを両立させた独自の形状を採用することで緩急をつけたドリブルをサポートするという、通称“ドリブルを科学したスパイク”です。

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