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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:プレッシャー(前橋育英高・若月輝)

ゲキサカ / 2018年11月28日 13時17分

 選手権予選の県内制覇は達成したものの、これからも気の抜けない試合が続く。プリンス関東。その先にあるプレミアリーグ参入戦。そして、年が明けて1月2日から始まる冬の全国。いずれも彼らが負ければ、それだけで小さくない話題になる大一番ばかりだ。だが、もうそんなことは重々承知している。その上で全部勝ちに行く覚悟なんて、とっくに定まっている。“前キャプテン”の田部井涼は、高校最後の冬へ向かう後輩へこうエールを送る。「それまでの積み重ねが顕著に出るのが選手権。どんな試合もそうだけど、準備が非常に大切です。特に前橋育英のような強豪チームこそ、サッカーはもちろん、私生活でさえも最高の準備ができれば、どんなチームに対しても、自信を持って楽しみながら自分たちのサッカーができると思います。ということは、自ずと勝てます(笑) あとは自分たちのやってきたことを信じて、選手権のピッチで躍動してください。楽しんでください。そして、連覇期待してます!」

 2019年1月14日。高校選手権の決勝は1年前と同様に、埼玉スタジアム2002で行われる。連覇を期待される上州のタイガー軍団は、どういう立場で“その日”を迎えることになるのだろうか。「僕たちは『自分たちの代で初優勝』という意識で選手権に挑んでいるので、王者として挑むのではなく、優勝を目指す挑戦者として、1試合1試合戦っていくような気持ちの方が自分たちの良さが出せると思います」。ここまで来たら、もう迷っている時間なんてない。日本一を勝ち獲った次の代のキャプテンは、“プレッシャー”と向き合い続ける日々の連続だった2018年を乗り越え、2019年になったばかりの“その日” のピッチへ立つために、少しだけ付き合い方を覚えた魔物と、これからも格闘していくに違いない。

選手権出場決定の瞬間、若月はピッチに倒れ込んだあと、一人で喜びを噛み締めていた

■執筆者紹介:
土屋雅史
「(株)ジェイ・スポーツに勤務。群馬県立高崎高3年時にはインターハイで全国ベスト8に入り、大会優秀選手に選出。著書に「メッシはマラドーナを超えられるか」(亘崇詞氏との共著・中公新書ラクレ)。」
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