『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:同志(清水エスパルスユース・天野友心、梅田透吾)
ゲキサカ / 2018年12月17日 18時41分
前述したクラブユース選手権で16年ぶりに夏の日本一を獲得し、カップ戦での“全国二冠”を目指して挑んだJユースカップでは、トップチームへの昇格が決まった梅田が再度ケガで戦線を離れ、平岡監督は天野を最後尾に据える。すると、「自分も『透吾に負けないようにプレーしよう』という気持ちは少なからず持っているので、こういうチャンスが来た時にいつでも出れる準備をしてきたつもりですから」と言い切る天野は、PK戦までもつれ込んだ初戦の三菱養和SCユース戦で、相手のキックを2本ストップ。勝利に大きく貢献してみせる。
印象深いシーンがある。準々決勝の柏レイソルU-18戦。後半終了間際に追い付かれ、またもPK戦へ臨む直前のこと。平岡監督がベンチ前で天野に話し掛ける。「『遜色ない』って言っちゃったんだから頼むぞ」。それが梅田との比較であることはすぐに理解できた。期せずして起きた笑い声の中心で、苦笑いを浮かべる天野。PK戦に入ってからも「天野、いつも通りにやれ!」と指揮官が檄を飛ばし、飛ばされた方が思わず笑ってしまうシーンも。「なかなかああいうのもないので、逆にそれを楽しみながらやれたかなとも思います(笑)」とは天野。結果的に5人全員が成功した清水ユースに対し、柏U-18の5人目がクロスバーにぶつけ、準決勝進出を勝ち獲ったが、この一連からも天野のキャラクターが透けて見えた。
性格はまさに正反対。「透吾は結構ホワホワしているんですけど、プレーではバシッとやってくれて頼りがいのある所は自分も見習うべきですね。ただ、逆に内に秘め過ぎちゃって、『やる気あんのか?』みたいに言われている時もあるんですよ」(天野)「結構うるさいです。良い意味でムードメーカーですし、チームがうまくいっていない時も一番声を出してくれたり、そういう所は本当に見習わなくてはいけないなという気持ちもありますけど、逆に天野が落ち着いているかと言ったら、それは自分の方がというのもありますね」(梅田)。
さらに「『この2人が合わさって1人になればいいのにな』って言われるくらい対照的なので」と梅田が話せば、天野も「『俺と透吾を足して2で割ったのがちょうどいい』みたいに言われるんですけどね」と笑顔。奇しくも2人からまったく同じフレーズが出てくる所も面白い。齊藤はキャプテンらしく、彼らを一言で端的に言い表してくれた。「マイペースなヤツと凄く騒がしいヤツです(笑)」。
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