「バラバラにならずに」一体感を失わない森保J、試合翌日に控え組が見せた光景
ゲキサカ / 2019年1月26日 0時48分
4強入りを決めたベトナム戦(○1-0)から一夜明けた25日、UAEのドバイで行われた日本代表の練習に先発組の姿はなかった。今大会は試合翌日の練習は控え組のみで行い、前日に先発した選手は宿舎で調整するのが恒例となっているからだ。
この日、グラウンドに姿を見せたのはFW大迫勇也、FW武藤嘉紀、MF乾貴士、MF伊東純也、DF塩谷司、DF室屋成、DF槙野智章、DF三浦弦太、DF佐々木翔、GK東口順昭、GKシュミット・ダニエルの11人。右臀部痛から回復途上の大迫や出場停止だった武藤はともかく、中2日の連戦で迎えたベトナム戦では先発出場も期待していたに違いない選手たちが多かった。
それでも練習の雰囲気は明るく、槙野や乾らが積極的に声を出して盛り上げていた。それぞれの胸の内には複雑な思いもあるはずだが、それを決して表に出すことなく、日本代表の一員として負荷のかかるメニューにも貪欲に取り組んでいた。
「試合の次の日の練習が一番大事だと思っている。出てない選手には“次は俺の番だ”という気持ちもあるし、いろんな気持ちを持っている選手がいる。試合に出ている選手には疲労もあるし、ケガ持ちの選手もいる。いつ出番が来てもいいように準備しないといけない」。槙野は控え組としての心構えをそう説いた。
全体練習が終わると、大迫と乾はシュミットを相手にシュート練習を行い、塩谷はミドルシュートを打ち続けた。槙野、佐々木、東口は並んでスプリント。室屋は齊藤俊秀コーチとともにクロスバーを狙う“バー当て”に興じ、伊東と三浦はピッチサイドで1対1の勝負を繰り返した。武藤は入念にストレッチを行うなど、それぞれが高い意識と目的を持って、限られた時間の中で最善の準備をしようとしている。
最後には選手11人とスタッフで記念撮影も行った。槙野は「みんなSNSで自分のアカウントを持っているので、この代表期間中にフォロワーを増やさないと」と冗談めかして笑ったが、「バラバラにならずに一丸となってやらないといけないし、下を向いている選手がいれば引き上げないといけない」と力説。そこに主力組の姿はなくとも、チームが一つであることを示す1枚だった。
(取材・文 西山紘平)
●アジアカップ2019特設ページ
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