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今季のジャッジ基準は…議論呼んだ12事例をJFA上川氏が説明

ゲキサカ / 2019年2月13日 17時35分

Jリーグの判定基準を説明した上川徹氏

 日本サッカー協会(JFA)は12日、国内サッカーシーズンの開幕前に判定基準を説明する『JFA Media Conference on Refereeing 2019』を開催した。JFAのトップレフェリーグループシニアマネジャーを務める上川徹氏が集まった報道陣に向け、議論を呼びやすいハンドリングやオフサイドなどの事例集を映像で紹介した。

 上川氏は毎シーズンオフ、JFA審判委員らと分担で各Jクラブを巡回し、新シーズンの判定基準を説明している。今回の映像は、来季に向けた説明の場で使っているもの。出てくる事例はリーグ戦試合後の意見交換会でも議論になりやすい、ハンドリングやオフサイドの反則を中心に構成されていた。

「競技規則をすべての人たちに理解してもらうことで、日本サッカーがよりフェアに、よりスピーディーに、よりタフに向上していくと考えている」(上川氏)。ピッチ上の選手がルールを知っておくことはもちろんだが、サッカーを報じるメディア、応援するファン・サポーターにもルールへの理解を求めていく姿勢だ。

 以下、発表会の場で上がった事例を順にお伝えする。

■「接触」ではなく「意図」/ハンドリング
 ハンドリングは「ボールを意図的に手または腕で扱う」反則。単にボールが手や腕に『接触』したというだけでは足りず、『意図』があったかどうかが重要となる。もっとも主審が選手の『意図』をくみ取ることは難しい。そこでは『意図』があったかどうかを判断できる客観的な事実に焦点が当たる。

 特に議論になりやすいのは、攻撃選手がキックした後、反応できない速度で守備選手の手や腕にボールが当たった時。競技規則では『意図』があったかの基準として「手や腕の位置」や「相手競技者とボールの距離」を判断材料に挙げているが、映像でそういった場面を見ても議論が分かれているのが現状だ。

映像にあったのは以下の5場面。
(選手名はハンドが疑われた選手)

①J1第20節 浦和×長崎 後半AT 飯尾竜太朗(長崎)
②J2第5節 東京V×福岡 後半17分 堤俊輔(福岡)
③J1第29節 鹿島×川崎F 後半11分 谷口彰悟(川崎F)
④J2第8節 新潟×岡山 後半44分 赤嶺真吾(岡山)
⑤J2第30節 松本×横浜FC 前半40分 ぺ・スンジン(横浜FC)

 いずれも至近距離からのクロスやシュートを防ごうとした選手の手や腕にボールが当たった場面。結論から言えば、ハンドリングが認められたのは⑤だけで、いずれも正しい判定だった。⑤では相手シュートに対し、ブロックを試みたぺ・スンジンの腕が大きく上に振り上げられており、「不自然な位置」にあったことで「意図的である」と判断された。

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