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『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:Fly Me to the Moon(ファジアーノ岡山U-18・金田飛鳥)

ゲキサカ / 2019年3月20日 17時28分

ファジアーノ岡山U-18の金田飛鳥

東京のユースサッカーの魅力、注目ポイントや国内外サッカーのトピックなどを紹介するコラム、「SEVENDAYS FOOTBALLDAY」

 広く果てしない大空へと羽ばたく時は迫っている。ユニフォームに縫い付けられたエンブレムのように。自らに与えられた名前のように。「プリンスで結果を残したり、今を頑張ったりして、プロに行きたいなという気持ちはあります」。金田飛鳥の未来はきっと、いつでも彼自身の手の中にある。

 全国各地から強豪が首都へ集い、3日間に渡って熱戦が繰り広げられるイギョラ杯国際親善ユースサッカー。この春で29回目を迎えた歴史あるフェスティバルは、年々参加チーム数も拡大し、昨年からは実に20チームで争われているが、今回が2度目の参加となったのがファジアーノ岡山U-18だ。

 2018年度の彼らは強者が居並ぶプリンスリーグ中国で、作陽高と立正大淞南高に続く3位に。夏のクラブユース選手権こそ予選敗退を強いられたものの、秋のJユースカップでは3年ぶりに初戦突破。「ずば抜けた選手がいない分、『切り替えを速くする』『ボールに近い選手が速くアプローチする』『距離を縮める』とか、チームとしてまず守備をする上で最初の基準の所はいつも言っていますね」と語る服部公太監督の下、着実に力を蓄えてきていることは間違いない。

 イギョラ杯初日。いきなり当たった難敵の流通経済大柏高に6-4とハイスコアで打ち勝ち、2試合目の大阪朝鮮高戦を迎えたファジアーノ。このゲームで13番を背負った選手に目が留まる。後半10分(35分ハーフ)に途中出場で3-4-2-1の最前線に解き放たれた金田飛鳥は、抜群のスピードを生かして縦へ、縦へ。加えて26分と35+3分には共にコーナーキックのこぼれ球を押し込み、嗅覚の鋭さも披露したが、2試合続けて2ゴールという数字以上に、独特の躍動感でピッチを飛び跳ねる姿が印象に残る。

 試合後。13番について尋ねると、「背後に抜けたらスピードがあるので、ボール状況を見て、『味方が蹴れそうだったら背後に走りなさい』『そこから自分の持っているスピードで点を取りなさい』と。フィニッシュの精度もだいぶ良くなってきていますね」と口にした言葉に続けて、「今年のプリンスリーグでは、小学校の時の所属チームに“野球”のチームの名前を書いてやろうかなって(笑) 今は空白にしちゃってるんですけど」と服部監督はニヤリ。意外にもストライカーは、12歳まで野球少年。中学入学と同時にクラブチームでキャリアをスタートさせた、“サッカー5年生”だったのだ。

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