若手への“嫉妬”も清々しく吐露…柴崎が感じた手応えと伸びしろ
ゲキサカ / 2019年6月21日 14時51分
[6.20 コパ・アメリカGL第2節 日本2-2ウルグアイ ポルトアレグレ]
世界的プレイヤーを各ポジションに配し、個としても組織としても強烈な相手であるウルグアイに対し、明確な狙いを持って挑むことができたという思いがあったのだろう。17日のチリ戦(●0-4)に続いてキャプテンマークを巻いてフル出場した日本代表MF柴崎岳(ヘタフェ)は、2度のリードを守れなかった悔しさをのぞかせながらも、押し込まれた状況で勝ち点1を死守する戦いができたことに手応えを感じた様子だった。
「チリ戦の反省を生かして試合を進めることで、みんなで良い試合をできた。試合を通してよくコーディネートできたと思うし、75分くらいからの力の絞り方もチリ戦とは別のものになった」と、光の道筋を自分たちで創り出したことを評価した。
チリ戦から修正できた点は、前からボールを追う時間帯と落ち着いて守る時間帯の使い分けをし、それをチーム全体で共有するという部分だ。手応えを感じながら合格点に至らなかった部分は、リードした状況をつくって相手に攻めさせ、前がかりになったところを逆に仕留めるという試合運び。柴崎はウルグアイ戦前日に、日本が先制することで相手を焦れさせ、そこから勝機をつかみたいと話しており、先制するまでは実行できたが、最終的には勝ち切れなかった。
「3点目を取り切れるシチュエーションもあったけど、取れなかった。そこは僕もですし、若い選手は特に力不足だと思うので、終盤になってからプレーの質、強度が落ちるというのはこれからの課題だと思います」と反省点は残っている。
一方で、コパ・アメリカ(南米選手権)という権威ある大会に五輪年代で参加している若手に対しては「うらやましい」という本音も。「チリ戦、ウルグアイ戦を経験した選手が何を感じたかというのは大きな財産になるので大事にしてほしい。(自分は)彼らの年代でコパ・アメリカに来るということはなかった。本当に貴重な経験をしていると思うし、今大会だけでなく、終わったあとにどれだけこのレベルを維持できるかという彼らの意識の部分が問われると思います」と期待した。
(取材・文 矢内由美子)
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