1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

炎上呼んだ大分の「ケツ出せ」体操。仕掛け人に直撃! クラブも認めた『誤解』とは…?

ゲキサカ / 2019年6月24日 17時34分

―その時点で誤解があったんですね。
「大分にはふざけた番組がなかったんですよね。福岡くらいまでいくといじってくれたりもするんだと思いますが、大分のメディアさんは『大分県出身の鈴木セリーナさんが総合プロデュース!』って大きく取り扱ってくださいました。

 だから毎日5本ずつの取材を受けたりしていたんですが、そういう反応をされるたびに『歌詞とかろくなもんじゃないけどこれでいいのかな』って思っていた部分もありました。みなさん、すごく真面目に拾ってくださるのでね。一応、私も『それでいいの?』とは言いましたが、みんな『これはトリニータの取り組みですから!』と言ってくださっていて……(笑)」。

*******

 鈴木氏の話によれば、事前プロモーションの段階から楽曲の位置付けに「誤解」があったということになる。そして、その誤解が今回の炎上劇の一端を担ったという流れだ。たしかに「どういった曲なのか」が広く認識されていれば、サポーターの受け入れ方も違っていただろう。それはクラブ側の認識も同様だった。

 鈴木氏のインタビューを終えた後、『ゲキサカ』では大分FCの榎社長にも取材を実施した。すると、以下のような見解が伝えられた。

「まさにトリニータイソウのプロモーションは違うやり方があったのかなと感じていたところでした。『炎上上等』でやるのか、そうでないのかで出し方は変わってきますが、クラブとして『炎上上等』というつもりはありません。だからこそ『お子さま向け』というのをもっと浸透させていく必要があったと思います」。

 クラブは現在、地元の幼稚園や保育園を訪問する際に『トリニータイソウ』の映像や音源を持参しているという。その際には「子どもたちはキャッキャッて喜んでいますが、大人の方には嫌がられる場合もある。子育て世代は五分五分、高齢層の方々になるとやや批判が多くなってしまう」(榎社長)というリアクションがあるようだ。

 ただ、そうした賛否が前向きに働いている部分もあるという。榎社長は「ここに来て大人の方にも『お子さま向け』という狙いがだんだん伝わって来た」という手応えも明かしてくれた。「発表前にしておきたかったし、ここまで2か月くらいかかってしまった」という後悔もまた本音だろうが、新たなトライが生んだ価値もあるだろう。

 だからこそ、こうした経験を次なる施策に活かしていく姿勢だ。

「これからもいろんなチャレンジはしていきたいです。今回は一部に失敗があったかもしれないですが、PDCAというものがあるじゃないですか。村井満チェアマンが言っていたんですが、実はそれは『PDMCA』だと。『M』はミス。失敗はしてもいいから、次のアクションを起こそうと。私たちもこの失敗を次のチャレンジに活かしていきたいと思います」。

 それも現状のサポーターを置いてけぼりにせず、新たな顧客に向けたアプローチを続けていきたいという考えだ。

「コアなサポーターというのはわれわれの生命線です。ただ、スタジアムに来たことのない人、年に一度だけ来る人にも興味を持ってもらいたい。そのためにはニーズを把握しないといけないし、対応していく努力をし続けないといけません。それが子どもたちなのか、相手チームに興味がある人なのか、格好いいユニフォームが好きな人なのか。それぞれに合った施策にどんどんトライしていきたいと思っています」。

(インタビュー・文 竹内達也)★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください