『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』:Strawberry on the Shortcake(國學院久我山高・山本航生)
ゲキサカ / 2019年6月27日 22時21分
センターフォワードへの配置転換にも、ポジティブな感覚を持っていた。「自分の武器はシュートを打つことだと思っていて、あまり他に特徴があるわけではないので、サイドをやっている時は縦に行ったりもできなかったですし、今年になってずっとセンターフォワードをやらせてもらっていますけど、感覚的にはこっちの方が自分は生きやすいかなと思っています」。この時点で公式戦3試合連発。ところが、そんな数字はほんの序章に過ぎなかったことが、徐々に明らかになっていく。
4月27日。関東大会予選準決勝。関東一高戦は立ち上がりから押し込みながら、FK一発で先制される展開を強いられたが、田中琢人の同点弾で後半に追い付き、試合は延長戦にもつれ込む。その前半3分。カウンターから山下のパスを受けた山本は、「だいぶ最後はキツかったけど、『今日はもう振り抜いて来い』とベンチから言われていたし、『もうチャンスはこれしかないな』と思って」右足を強振。やや当たり損ねたボールは、それでもゴールへ転がり込む。結果的にこの1点が決勝ゴール。國學院久我山はストライカーの一撃で、関東大会の出場権を手繰り寄せた。
「今日は点を取った以外は正直あまり良いプレーはできていなくて。でも、『何とか自分が結果だけでも出してやろう』という気持ちだったので、あそこは『入ってくれ!』みたいな、『何か起こってくれ!』みたいな感じで思い切り打ったら、ああいう形で入りました」。言葉の端々にストライカーらしいフレーズが散りばめられる。翌週の決勝戦でも2ゴールをマークし、その時点で公式戦9試合連発。周囲の注目度が格段に上がっていくのは、自身も自覚していたという。
6月22日。総体予選準決勝。全国出場が懸かるこの駒澤大高戦で、9番はその真価を強烈に証明してみせる。前半19分。右サイドから戸坂隼人が蹴り込んだクロスを、ニアでスライディングしながらゴールへ流し込む。「あの点の取り方が一番嬉しくて、やっぱりフォワードはまずはニアで触れたら触るし、今日も意思疎通できて戸坂のクロスに合わせられたのは、今までやってきたことが出せた点でした」。
1-1で迎えた後半6分。今度は左から山本献が転がしたクロスを、絶妙のポジショニングで呼び込んでゴールネットを揺らす。「『ニアに入っていくだけじゃ相手も対応してくる』という話をコーチの方からされていて、何回も動き直すことも意識していたので、ニアに入って、来なかったから次に動き直して、ちょっと後ろに下がってゴールみたいな、そういう形で取れたのも良かったです」。
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