首位攻防戦で圧巻4発!! 連敗抜けたFC東京、レアル行き久保へ“餞別”首位ターン

大活躍を見せたFC東京FW永井謙佑

[6.29 J1第17節 FC東京4-2横浜FM 味スタ]

　J1リーグは29日、第17節を行い、味の素スタジアムでは首位のFC東京と2位の横浜F・マリノスが激突した。33705人の大観衆がスタンドを埋め尽くす中、両チームともに一瞬のスキを突き合う白熱戦が展開され、4-2で圧勝したFC東京が首位で前半戦を折り返した。

　ホームのFC東京はMF久保建英(→レアル・マドリー)の退団以来2連敗中。この日は試合後に久保の壮行セレモニーも予定される中、前節の仙台戦(●0-2)と同じ11人で臨んだ。対する横浜FMは2点差以上で勝利すれば首位奪還という状況。前節の松本戦(○1-0)で出場停止だったMFマルコス・ジュニオールが先発に復帰した。[スタメン&布陣はコチラ]

　試合は立ち上がりから激しい球際のバトルが繰り広げられ、首位攻防戦にふさわしいムードに包まれた。最初の決定機は横浜FM。前半7分、DF畠中槙之輔のヘディングクリアがFWエジガル・ジュニオにつながり、左サイドのMF遠藤渓太にパスが渡る。遠藤は果敢なドリブル突破でえぐったが、鋭いクロスはわずかにFW仲川輝人に合わなかった。

　カウンターで好機を狙うFC東京は前半14分、MFナ・サンホの右CKにDF森重真人が頭で合わせるも、シュートはGK朴一圭の正面。すると直後の同15分、横浜FMがスコアを動かした。右サイドでパスを受けたMF喜田拓也がダイレクトで前に送ると、仲川が敵陣深くに突破。クロスはGK林彰洋が触れたが、こぼれ球をM・ジュニオールが決めた。

　M・ジュニオールはこれで得点ランキングトップのE・ジュニオに並ぶ今季8ゴール目。ところがFC東京も前半17分、すぐさま同点に追いついた。1点目につながるミスを犯した林のロングキックをMF高萩洋次郎が頭でそらし、ナ・サンホが左サイドを突破。カットインから力強いシュートを狙うと、朴がファンブルしたボールがゴールに吸い込まれた。

　その後は横浜FMが巧みなポジションチェンジで一方的にボールを握り、FC東京の選手たちを相手陣内に閉じ込める。ところがFC東京は前半38分、CKをキャッチした林が長いスローイングでボールを前に送ると、左サイドに開いた高萩が最終ライン裏に浮き球のスルーパス。これに抜け出した永井がループシュートで朴の手をかすめ、逆転ゴールを流し込んだ。

　1点ビハインドとなった横浜FMは前半43分、M・ジュニオールの浮き球パスがクリアされると、こぼれ球をE・ジュニオがハーフボレーで狙い、林が弾いたボールに仲川が詰めたが、惜しくもオフサイド。同45分の遠藤のミドルシュートも林が難なく処理し、前半はFC東京の1点リードで終えた。