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みんなの想いが詰まった手作りの「報告会」。選手権全国4強の関東一に1か月遅れで行われた表彰式の意義と意味

ゲキサカ / 2022年2月8日 19時0分

「今日の式もメチャメチャ良かったですよ。こんなふうにやってもらえて凄くありがたかったですし、一般の生徒を巻き込んでできたことも凄く嬉しかったです。より多くの人間を巻き込めることが学生スポーツの良さかなと感じているので、今回もこうやって手作りでやってくれたことも嬉しいですし、これでまた他のクラブも頑張ろうと思ってくれたら、それは最高だなと思うので、本当に良い時間でした。『これがないとこのチームは終われないな』と思っていたので、やっと心が落ち着いた気がしますけど、本音を言うと今から入試を頑張る子もいるので、それを終えてというところはありますね」。

「実際に学校にも手紙やお電話を戴いたんですけど、ネガティブな内容の話は僕の耳に1回も届いていないんです、僕の手元には、サッカー少年の『関東一高でサッカーをやりたいので頑張ります』という手紙とか、お孫さんがいらっしゃるというご年配の方の『必ずあなたたちの人生には良いことが待っていますよ』という手紙とか、本当にポジティブな意見しか届いていなくて、逆に世間の皆さまに気を使っていただいたなと思いますし、それだけ多くの方々に見ていただいたり、いろいろ感じてもらえたものがあるのなら、本当に良かったなと。あとは、サッカー界の人は熱い人が多いです!『そんなに気にしてもらえるの?』というぐらいに(笑)、皆さんが気を遣って下さって、本当にサッカー界にいて良かったなと思いました。やっぱりサッカーって素晴らしいですし、いろいろな方との繋がりも改めて理解できて、良い経験をさせてもらいました。感謝しかありません」。

 会の最中は神妙な顔をしていた選手たちも、写真撮影の時にはすっかり楽しそうな表情を浮かべて、仲間とふざけ合っていた。涙のない、笑顔と感謝にあふれた表彰式が最後に待っていたことは、高校生には抱えきれないような感情を突き付けられたであろう彼らにとって、せめてもの救いになっただろうか。

 無念の出場辞退から1か月。この多くの人たちの想いが詰まった報告会を創り上げた、関東一高サッカー部を取り巻くすべての方々に、最大限の敬意を。



(取材・文 土屋雅史)

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