【単独インタビュー】A代表初招集も出番なし…“W杯優勝”見据える林大地「正直それだけで落ち込んだり、考えすぎたりはしないので」
ゲキサカ / 2022年5月9日 19時0分
人生初の国際大会にして最大の舞台となった東京五輪で5試合に先発出場したFW林大地(シントトロイデン)は今年3月、ついに日本代表にまで上り詰めた。追加招集でカタールW杯アジア最終予選に帯同し、本大会出場決定の場にも立ち会った。しかし、2試合で与えられた出場機会はゼロ。五輪で紡いだ“下剋上物語”にさらなる期待が高まる中、ベルギーでのシーズンを終えて帰国中の24歳にいまの思いを聞いた。
いつチャンスが来てもいいように
——まずは日本代表のことから聞かせてください。3月シリーズは追加招集という形でA代表に初選出されましたが、どのようなタイミングで呼ばれたんでしょうか。
「急に代理人の方から連絡して、『急きょ行くことが決まったから準備して』という感じでした。まずは素直に嬉しかったですね。それから『行くんだな』という実感が徐々に湧いてきました」
——長旅だったと思いますが、大変でしたよね。
「大変でしたね。飛行機だけで20時間くらいあったので。でも他の選手も遠いところから移動して、スタートから試合に出ている選手もいるので、自分が経験したからこそ日本代表の最前線で戦っている選手たちはすごいなとあらためて思いました」
——オーストラリア戦前々日の深夜に到着するスケジュールでしたね。
「明日一回練習して、すぐに試合という感じでした」
——前日練習からの合流でしたが、26人帯同だったので、おそらく紅白戦からは外れる形での調整だったかと思います。
「そうですね。紅白戦に入らず、横でひたすら走って身体を動かしてという感じでした」
——率直に聞きますが、「呼ばれたのに何をしに来たんだろう」とは思いませんでしたか。
「いや、それは思わなかったですね。いつ自分にチャンスが来てもいいように、ここからどれだけいい準備をしようかと思っていました。正直それだけで落ち込んだり、考えすぎたりはしないので。たった一回紅白戦から外れて出られないからって『うわぁ』ってなるようなレベルの話ではないです。本当にいつでも出番が来てもいいように常に準備して、少しでもいいコンディションに持っていけるかを考えて行動していました」
——そうした中でオーストラリア戦はベンチ外でした。どんな思いで試合を見ていましたか。
「まずは日本代表に勝ってほしかったというのが一番です。それと自分があの試合で中心選手として戦いたいなということを思っていました」
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