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[プレミアリーグEAST]勝ち点1にどういう意味を持たせるか。連勝を止めた大宮U18が、止められた川崎F U-18が見据える「この次」の重要性

ゲキサカ / 2022年7月10日 21時51分

 38分にもMF大瀧螢(3年)、由井と繋ぎ、岡崎の反転シュートは海本がキャッチ。39分には右サイドで鋭い出足のインターセプトを敢行したDF江原叡志(2年)のクロスから、志村のシュートは枠の上へ。40分にも岡崎がGKと1対1を迎え、ここも海本にキャッチされたものの、「前半から凄くフロンターレが上手くて、難しかったですね」とは高橋。1-0で最初の45分間は終了した。

 ハーフタイム。森田監督は、選手たちに語り掛ける。「守備はちょっと中途半端に行っていて、ボール保持者にもプレッシャーが届いていないし、ディフェンスラインと中盤のライン間のところで上手く選手に受けられてというところが難しい状況を作っていたので、だったらもう行かないで、3ラインをコンパクトにして、そこから入ってきたボールに行ったり、相手がボールを下げた時にプレッシャーに出ていくという形で、後半は行こうかという話をしました」。

 行っても外され、奪っても奪われ、とにかく自分たちの時間が作れなかったチームに、“割り切り”という薬が処方されると、少しずつ全体のバランスが整っていく。「大宮さんも前半より後半の方が組織的な守備に私には見えて、結構コンパクトにしてきて、間延びしている部分があまりなくて、ウチの選手たちがそれに気付けずに、どうするかと見ていたら、全部後ろに下げて、後ろ回しで長いボールみたいなところを狙い始めたと」(長橋監督)。川崎F U-18は“ライン間”での起点が作れなくなり、フィニッシュは大半がミドルレンジから。前半に披露していたスムーズな連携が影を潜めてしまう。

 乾坤一擲の絶好機は後半28分。後半から登場したFW前澤拓城(3年)が相手のミスを突き、丁寧なパスを送ると、オレンジの11番は一瞬でトップスピードに到達する。「スピードに自分は自信があるので、『これは絶対行けるな』と思って、身体を少し当てられたんですけど、そこは踏ん張って」マーカーをぶっちぎった高橋は、そのまま右足一閃。軌道はゴール左スミへ鮮やかに突き刺さる。「あそこまで行き切れるというのは凄いなと思います」と指揮官も絶賛の強烈なゴラッソ。まさにワンチャンスを生かし切った大宮U18が、力強く追い付いた。

「しっかり4-4-2のブロックを作って、誘い込んで、奪ってカウンターというところは前半から見て取れたんですけど、まんまとそこに自分たちが焦れてしまいましたね」と長橋監督も口にした川崎F U-18も、懸かっている9連勝を諦めない。36分。江原のパスから、途中出場のMF川口達也(3年)が鋭い枠内シュートを打ちこむも、海本が横っ飛びでファインセーブ。45+2分。江原の右クロスに、ファーへ飛び込んだ尾川のヘディングはわずかにゴール左へ。45+3分。こちらも途中出場のDF柴田翔太郎(1年)の左クロスから、川口が合わせたシュートは海本が丁寧にキャッチ。勝ち越しゴールには届かない。

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