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[プレミアリーグEAST]勝ち点1にどういう意味を持たせるか。連勝を止めた大宮U18が、止められた川崎F U-18が見据える「この次」の重要性

ゲキサカ / 2022年7月10日 21時51分

 程なくして聞こえたタイムアップのホイッスル。「一巡した中でウチがどんなサッカーをやってくるかということをちゃんと考えた時に、しっかりと大宮さんは準備して、90分をデザインしてきたのかなと。妥当な結果だと思います」(長橋監督)「1点を返したことがチームの雰囲気を作ったし、もう1点獲りに行くというパワーを出せたと思うし、追加点に届かなかったけれども、負けなかったことを次に繋げられればいいかなと思います」(森田監督)。1-1。どちらも、それぞれに、意味のある勝ち点1を積み上げた。

 大宮U18は、この試合に懸けていた。「開幕するに当たって優勝という目標を立てて、今日試合の前に選手にも聞いたんですけど、『本当に優勝したいの?』って。『もし本当にしたいんだったら、今日がラストチャンスだよ』って」(森田監督)。相手は8連勝中で首位を快走するチーム。いろいろな意味で、このゲームの勝敗はここからのシーズンの方向性を左右する一戦だったことは間違いない。

 不甲斐ない45分を経て、オレンジの若武者たちはようやく目を覚ましたが、結果はドロー決着。「みんなとも『絶対に勝つぞ』とは試合前から言っていました」という高橋は、試合後も開口一番に「勝ちたかったですね……」とポツリ。中には泣いている選手の姿もあった。そのことを問われた指揮官は「そういう気持ちで彼らが臨んでくれたから、それが涙やそういう感想に繋がったのかなと思います」と話している。

 この勝ち点1がどういう影響をもたらすかは、もちろん自分たち次第。「次の試合で勝てれば、この勝ち点1は大きかったと思いますし、次の試合に負けてしまえば、ただの勝ち点1に終わってしまうと思います」とは高橋。これから始まるクラブユース選手権、そしてリーグ後半戦に、この日に手にしたモノの真価が問われていく。

 川崎F U-18は、とにかく悔しがっていた。リーグ中断前のラストゲーム。9連勝で締め括り、夏の全国大会へ最高のムードで挑もうという目論見は、大宮U18の意地の前に崩される。だが、試合後の選手たちが良い意味ですぐに前を向いていたことも、非常に印象深い。

 この日の試合は欠場していたMF大関友翔(3年)は「試合に出た選手たちは落ち込んでいましたけど、それはずっと勝ってきたのでしょうがないことだと思います。でも、負けていない引き分けの試合で、負け以上の悔しい想いができたのは、そこまで来ることのできた前半戦の自分たちの努力だと思うので、ここで引き分けてどんどん落ちていくのではなくて、クラブユースを挟みますけど、ここからどんどん後半戦も圧倒できるように、この引き分けで何か変われればなとは思っています」と語っている。

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