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日本サッカー協会が55ページの力作『Japan's Way』を公開!! 制作丸1年で“バイブル”完成、「賛同も批判も」議論の活性化期待

ゲキサカ / 2022年7月15日 20時53分

①プロローグ
 プロローグではJFAによる“2005年宣言”に記された「2050年までにW杯を日本で開催し、その大会で優勝チームとなる」という目標に向け、ナショナル・フットボール・ビジョンの必要性を指摘。サッカー先進国のプロファイリングに基づき、「W杯に手の届く国々に共通して言えることは、その国独自のスタイル、コピー&ペーストに頼らない独自のサッカー、および発展のプランを有しており、それに誇りを持っているという点です」と強調する。

 その中では「高い競争力を持つ国内コンペティション」「独自の育成フィロソフィーとユース代表チーム強化」「誰もが『サッカーの楽しさ』を教えてくれる指導者と出逢えるシステム」「多様性の受け入れと一体感の共存」「『あの人たちのやっている』から『みんなの』サッカーへ」といった細かい指針も示されている。

 また『Japan's Way』とはしながらも「日本サッカーはこれまで日本人だけでなく、海外の選手、指導者、帰化した方々などたくさんの先人の方々の努力によって発展してきました。今後はさらに様々なルーツを持った多様な方々によって発展をしていくことでしょう」と“日本人”にこだわらないあり方を展望。「そういう意味では『日本人』『日本人のサッカー』ではなく、“日本サッカー”を我々の主語にして語っていきたい」と示しつつ、「我々の『日本サッカー』そのものは多様性に満ちており、可変的なものであることを踏まえた上で、我々なりの夢への道筋(Japan's Way)を構築していくことが大切と考えています」と多様性への志向も記している。

②フットボールカルチャーの創造
 この章では「誰もがサッカーで幸せになれる」という普及面にも配慮したピラミッド図が示された。ピラミッドは単純な三角形ではなく、“強化”と“普及”が同居するグラスルーツやユースサッカーを土台としながらも、その後は生涯スポーツを追求するアマチュア方面と、勝利を追求しながら選ばれた場所でプレーするプロフェッショナル方面の2方向に分化する“ダブルピラミッド”構造。少年団から大学まで日本特有のパスウェイが存在することを踏まえ、この「日本型ダブルピラミッドを高めていくこと、一方が高まればその影響でもう一方も高まる」というシナジーを通じて「世界一サッカーで幸せな国を目指していく」としている。

 また「リーグと連盟のカップ戦とのリンクによる年間カレンダーの再構築」「カップ戦分散化による効率的カレンダーの構築」といった具体的なユース育成ゲーム環境プランも示され、「『家族を犠牲にして……』が美談だった時代にピリオドを打つためにも、これまでなかなか手をつけることのできなかった『オフも含めた最適なサッカーカレンダー』をみんなで再構築していく、まさにその時期に差し掛かっていると考えられます」とスケジュール改革の必要性も訴えている。

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