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日本サッカー協会が55ページの力作『Japan's Way』を公開!! 制作丸1年で“バイブル”完成、「賛同も批判も」議論の活性化期待

ゲキサカ / 2022年7月15日 20時53分

⑤将来に向けた日本のユース育成
 「1.成長のキーステージ」のページでは、始動期(5〜8歳)、成長期(9〜12歳)、挑戦期(13〜17歳)に分けて、その年代の特徴やフォーカスすべき点を指摘。「単純で挑戦してみたくなるような課題を与えて、達成感を味わわせる」(始動期)、「失敗を恐れず、ミスしてもまたチャレンジできる積極的な姿勢を促す」(成長期)、「自分の意見も言えて、相手の意見を聞ける能力をつけさせる」(挑戦期)などといった成果目標も詳細に記されている。

 「2.エリートユースのあるべき姿」のページでは、「真の意味でエリートとなる人材を育てていくことは、サッカー界として果たすべき使命」とした上で「2050年までに日本がW杯を掲げるために、さらなる競技力の向上が必要です。競技力の向上には数多くのエリート選手を意図的に育成するエリートユースの存在が極めて重要になります」と指摘。個別性、計画性、包括性、専門性、独自性という5つの特徴に配慮し、セーフガーディング、指導者育成プログラム、ゲームプログラムの3つの環境づくりをしていく必要性が示されている。

⑥フィジカルフィットネスの未来
 この章では「日本サッカーのフィジカルフィットネスは弱いのか?」という命題に対して「答えは[NO]です」という提示から始められている。

「『日本人はフィジカルが…』と耳にすることもよくあるが、体格やパワーといった一面だけを捉えていないでしょうか」とした上で、フィジカルフィットネスの構成要素として力強さ、持久力、体幹、瞬発力、すばしっこさ、身のこなし、バランス、スピード、粘り強さをそれぞれ提示。「足りないものは引き上げつつも、自分の武器となる要素にさらに磨きをかけることで、総合的に上回ることができるのです。そして、それぞれの身体的武器を持った選手がチームを形成し、多様な個性がチームに特長と変化をもたらしていくことになります」と記されている。

 そこでは「トップアスリートを目指す」ためだけでなく、「生涯サッカーを楽しむ」ためのフィジカルフィットネスプログラムの重要性も指摘。選手にはフィジカルリテラシーを高めること、指導者にはサイエンスリテラシーを高めることが求められ、「力強さを発揮し、繰り返すための動きづくり」と「当たり負けしないための体づくり」の両面が必要だとされている。

⑦将来のサッカーコーチとは?
 この章のテーマは「アジアを牽引し、さらにワールドクラスな指導者育成へ」がミッション。冒頭で「子どもたちは指導者を選ぶことは出来ません。最初に出会った指導者がライセンスを持って適切に指導してくれるかどうかは、選手の将来にとって非常に重要です。我々がW杯を掲げている時には、すべての子どもがライセンスを持った指導者のもとでサッカーの楽しさに触れられるようにしたい」とライセンス制度の重要性が指摘されている。

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