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掲げるのは「日本のバスク」への大いなる挑戦。白熱の北関東ダービーで水戸ユースとドロー決着の栃木U-18は最終節にプリンス2部優勝と1部昇格を懸ける!

ゲキサカ / 2023年11月27日 18時54分

 ただ、「栃木さんが分析していた形とは違うシステムで来たので、最初は受け身になってしまった部分があったんですけど、そこに気付いて、『ビルドアップも我々がいつもやっている形でできるよ』という話をしてからは落ち着いてボールを持てましたね」と冨田大介監督も口にした水戸ユースは、35分を過ぎるとDF前野風杜(2年)とDF市野沢大成(3年)のセンターバックコンビと、キャプテンを務めるボランチのMF大澤羽穏(3年)の3枚でボールを動かし始め、少しずつ攻撃の芽が。44分にはDF島田佑樹(2年)の右クロスから、ニアに飛び込んだMF渋谷一希(3年)のボレーはわずかに枠の右へ外れるも、アウェイチームも反攻の意欲を示した前半は、栃木U-18が1点のアドバンテージを握ってハーフタイムへ折り返す。


 後半に入ると、全体の構図はより明確に。ボールを握る水戸ユースに対し、ボールの奪いどころを探る栃木U-18。水戸ユースはボランチに入った大澤とMF青沼龍之介(3年)のボールタッチも増加。10番を背負った左サイドバックのMF吉井拓真(3年)がMF橋本峻(3年)と左サイドで基点を作れば、右も島田とMF桃井俊輔(2年)の縦関係で突破を試みるなど、全体の重心が上がっていく。

 それでも「我々はいつも相手に持たれてしまうような感じなので、それで分が悪いとは特に思っていなかったですね」と只木章広監督も話した栃木U-18はGK熊倉成希(3年)に、DF安齋大輝(3年)とDF本橋頼(3年)のセンターバックコンビを中心に、相手のポゼッションにも左右にきっちりスライドして対応。「後半は相手も全力で来ますし、そこで攻められる時間が多くなるというのはある程度予測していました」(石川)。丁寧に時計の針を進めていく。

 青の一刺しは後半24分。その10分前にDF堀口優人(3年)が左サイドバックへ投入されたことで、1列前にスライドしていた吉井が鋭いドリブルからクロスを上げ切ると、走り込んだ田口のヘディングが鮮やかにゴールネットを揺らす。「あそこで吉井が抜き切ってクロスを上げられるという確信があると、中も入っていきやすいので、そういうものが形になったのかなと。田口もよく決めたなと思います」(冨田監督)。目の前での歓喜は見たくないアウェイチームの意地。1-1。スコアは振り出しに引き戻された。

水戸ユースはFW田口聖が同点ゴールを奪う!

「もう引き分けで終わりなんてことはまったく考えていないと。ハッキリ言ってしまえば、『やられてもいいから打って出よう』というのが、根本的な哲学です」(只木監督)。追い付かれた栃木U-18は、攻める。31分。途中出場のDF山崎柊(3年)を起点に永井が左へ振り分け、佐藤がクロス。小幡の折り返しは、よく戻った水戸ユースの前野が何とかクリア。40分。本橋に舘野と繋いだボールから、臼井が叩いたミドルはゴール右へ。水戸ユースもFW菊地昭弘(2年)とDF相川将翔(3年)を終盤のピッチへ送り込み、最後まで勝利への意欲を前面に。集まった両チームのサポーターも、最後の声援を振り絞る。

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