[デンチャレ]日本高校選抜は未勝利で終戦も…課題を改善し、多数の“OB”擁したU-20全日本選抜と好勝負
ゲキサカ / 2024年3月3日 9時15分
そのU-20全日本選抜は偶発的なチャンスに頼るのではなく、意図したボールの動かしと崩しを徹底。MF三木仁太(関西大2年=G大阪ユース)やMF伊藤翼(京都産業大1年=C大阪U-18)をはじめ、多くの選手がボールに係わり、個々の強みを発揮しようとしていた。そして主導権を握ると、右SB飯島大地(桐蔭横浜大1年=桐蔭学園高)の攻め上がりから決定的なチャンス。また、廣井のスルーパスによって飯島やFW森夲空斗(青山学院大2年=広島ユース)、小湊がDF背後を狙う。
だが、高校選抜はチームで唯一大会優秀選手に選出された小泉が青森山田の先輩FW小湊の抜け出しを阻止していたほか、左SHとして先発した塩貝の圧倒的なスピード、強さに対しては人数をかけて守備。また、山本が高さを発揮し、大会を通じて高い回収力を発揮していた神田がこの日もボールを奪い取って攻撃に結びつけていく。
守勢となる時間も長かったが、カウンター攻撃を含めて対抗。32分には、杉本のスルーパスから宮下が右足シュートを狙う。だが、米澤監督が「(高校選抜OBの)多久島に止められた。やっぱりいいですね」と評したU-20全日本選抜CB多久島にシュートブロックされる。34分には神田の縦パスから宮下が左足シュート。また45分には、山本、市川と素早く繋ぎ、太田が左足シュートを放つ。さらに、45+2分には神田、小田、野田と繫いで長のシュートのこぼれを野田が決定的な右足シュートへ持ち込んだ。
だが、191cmの大型GKデューフや守備範囲の広いDFリーダーCB田口を中心としたU-20全日本選抜の守りは堅い。加えて、左SB島田春人(法政大1年=横浜FMユース)の守備対応の巧さに日本高校選抜は最後まで手を焼いていた。
高校選抜は後半開始から杉本、小田、宮下に代えてMF松田悠世(桐光学園高3年→法政大)とFW高岡伶颯(日章学園高2年)、そしてDF登録の塩川桜道(流通経済大柏高3年→流通経済大)をFWとして送り出す。後半4分、U-20全日本選抜はゴール前のこぼれ球を小湊が狙うが、高校選抜GK鈴木が阻止。8分にも小湊のヘッドにゴールを脅かされたが、直後に見事な崩しで大学生を驚かす。
9分、日本高校選抜はハーフウェーライン付近での連続守備から高岡がインターセプト。右へ展開すると、松田がドリブルで中央方向へボールを運び、ペナルティーアークの高岡へパスを通す。高岡の落としから太田がスルーパス。これに後方から飛び込んだ松田が左足でゴールネットを揺らす。日本高校選抜は歓喜に沸いたが、オフサイドでノーゴールの判定となった。
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