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大卒3年目で初の開幕スタメン&連続無失点! 福岡DF井上聖也「まだ安泰な地位を築けているわけではない」

ゲキサカ / 2024年3月5日 15時54分

「コーチであったり、監督であったり、いろんな人が支えてくれた。自分のプレーを修正しつつ、チャンスを与えられた時に掴むことができたことで今につながっている。しんどい時は確かにあったけど、逃げずにサッカーに向き合い続けたことが去年から少しずつ実を結んでいると思う」

 そんなブレない準備の姿勢が実ったターニングポイントは昨年6月25日のJ1第18節・神戸戦(●0-3)だった。前半35分過ぎ、DF三國ケネディエブスの負傷でチャンスが巡り、スクランブルで念願のJ1デビュー。「結果的には負けてしまったけど、守備のところでやれる部分があった」と手応えを得て、続くJ1リーグ戦2試合も途中出場でピッチに立った。

 また7月16日の第19節・湘南戦(◯1-0)では出場停止のDF奈良竜樹に代わってJ1初先発を果たし、今度は勝利に貢献。その後は2週間のサマーブレイクに入ったが、「1-0で勝ったことで自信を掴めたし、そこで中断に入れて整理して、中断明けからよりシンプルにリセットした状態でできたことがもう一つのターニングポイントになった」と巡ってきたチャンスを活かした。

 その後は主にカップ戦で高いパフォーマンスを発揮していたが、9月10日のルヴァン杯準々決勝第2戦・FC東京戦(◯2-0)で両前腕骨幹部骨折の重傷を負い、その後は公式戦出場はなし。それでも今季に入って開幕2試合連続の先発出場という現状は、昨季中盤戦のパフォーマンスから導かれているのは間違いなさそうだ。

 しかし、井上自身は「でもそれ(試合に出る)だけじゃ意味がない。この舞台で何ができるかが一番大事」と浮かれるつもりはない。「チャンスをもらえているので、まずはそのチャンスをしっかり掴むことを意識している。全然まだ安泰な地位を築けているわけではないと思っているので、危機感を持ちつつ、与えられたプレー時間で与えられた役割を全うできるように良い準備を心がけている」と気を引き締めている。

 2試合連続クリーンシートというチームのパフォーマンスについては「チームとして勝つことが一番大事だし、2試合連続の無失点は自信にしていいことだと思っている。僕だけじゃなくチーム全員で失点0を追求していきたいし、そこをどんどん続けていきたいと思う」と太鼓判を押す。だが、自身については謙虚な姿勢を崩さない。

 札幌、横浜FMというJリーグ屈指の攻撃力を持つ相手を抑えたことにも「僕自身の中では全盛期の2チームじゃないと思っている。札幌も雪でたぶん札幌で練習ができていないし、環境が違う。マリノスも監督が変わって、サッカーが変わって、開幕戦からうまくいっているなとは思っていない。そこでしっかり勝つ、または引き分けて勝ち点を取るという試合ができたのは良いことだと思うけど、でもここからの1試合1試合が大事になる」と冷静に分析していた。

 とはいえ、そのように先を見据えられるのも、シーズン開始前に掲げていた「開幕戦でスタメン」という目標を達成し、試合でアピールするチャンスを掴み取ったからこそだ。「ゼロで抑えるのはもちろんだし、今年は点を取りたい。去年も一昨年もいっぱいチャンスがあった中で決め切れていないシーンがいっぱいある。今季は公式戦で5点取るというのが自分の中での目標」。妥協を許さない24歳は堅守・福岡をこれからも支え、自身のゴールで勝ちをもたらすつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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