好調ゆえに招集難航“パリ五輪世代”海外組の実情…初ゴール決めたデュッセルドルフ内野貴史「どうなるかまだわからない」
ゲキサカ / 2024年4月1日 7時8分
クラブでの初ゴールを挙げ、代表に合流した。U-23日本代表の国内合宿初日から参加した海外組・DF内野貴史(デュッセルドルフ)は「帰国は昨日です。状態も調子よく、特に問題ないです」と好調をアピールした。
U-23日本代表は18日から国内合宿をスタート。4月のU23アジアカップ前では最後の活動となる。海外組はGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)、MF佐藤恵允(ブレーメン)、MF山本理仁(シントトロイデン)、MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)も今回招集されているが19日に合流予定。内野は15日に試合を終えたため、一足先に帰国していた。
15日のブンデスリーガ2部第26節・オスナブリュック戦で、内野はベンチスタートだった。後半12分から途中出場すると、本職の右SBではなく左SBとしてプレー。「直近試合の前の週も左SBで出た。前もって知らされていたとかはなく、その試合の状況で監督が判断した感じ」。そして投入3分後に結果を残した。
内野はPA左でカットインから右足を一閃。ゴールに突き刺してチームの勝利に貢献した。「監督が自分をここで使うと言ったら、言われたポジションで100%やるのが選手の仕事」。今季リーグ戦は13試合出場で先発は2試合。途中出場が多いが、それでも結果を残せることをアピールした。
内野を始めパリ五輪世代の活躍は国内外で続く。海外組ではA代表入りを果たしたGK鈴木彩艶(シントトロイデン)を筆頭に、MF鈴木唯人(ブレンビー)がハットトリックを記録したほか、FW小田裕太郎(ハーツ)も得点。MF三戸舜介とMF斉藤光毅のスパルタ・ロッテルダム組は両サイドで定位置を掴んだ。しかしクラブにとって替えの利かない存在になると、U-23日本代表にとって嬉しくも深刻な悩みにもなっている。
4月にカタールで行われるU23アジア杯は、今夏のパリ五輪出場を懸けたアジア最終予選も兼ねている。だが、インターナショナルマッチウィーク外の大会になるため海外組は招集できない可能性も高い。15日のメンバー発表会見では大岩剛監督も「シーズン終盤の大事な時期。非常にデリケートな問題なので、最終予選に呼べる呼べないまで(交渉は)行っていないのが実情」と海外組の招集難航に言及していた。
指揮官は会見で「今回の活動に参加してくれる海外組は、(最終予選参加の)確率としては高いと思っていただいて結構」とも語った。今回参加した内野はその一人だが、ブンデス2部4位のデュッセルドルフはし烈な昇格争い中。「今はあまり詳しくは言えないんですけど…」と語れる範囲で現状を明かした。
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