U-23代表初先発で可能性の片鱗…植中朝日が感じた手応えと課題「予選前、五輪前に経験できてよかった」
ゲキサカ / 2024年4月1日 7時1分
[3.22 国際親善試合 U-23日本 1-3 U-23マリ サンガS]
個人としてもチームとしても課題の残る試合ではあったが、可能性の片鱗も見せた。4-3-3の左インサイドハーフで先発したU-23日本代表MF植中朝日(横浜FM)だ。
試合開始早々に日本が得たFKの場面ではMF山田楓喜のFKを植中がフリックし、さらに相手に当たってコースが変わったボールをMF平河悠がシュート。前半43分にはプレスバックから体を当ててボールを奪い、植中がそのまま右ミドルシュート。セカンドトップの位置でプレーすることも多く、高い位置でボールを収めることで攻撃回数の少なかった日本にパワーをもたらそうとした。
全体的な内容としてはまだまだ物足りず、「クサビに対して簡単に収められないところだとか、ロングボールを多用してくるのも分かっていたので、自分たちが優位に立つことができれば自分たちがボールを支配できていたと思うので、そこも課題」と言うが、「思い切り体を当ててボールを奪うシーンもあったし、そういうところは通用したと実感しているので自信を持ってもいいと思う」と手応えを感じている。
マリとの試合では、所属の横浜F・マリノスで感じているのと同じ課題も見えたという。
「ビルドアップに参加したときに前を向くことはチームでの課題でもある。最近シャドーをやり始めて難しいところもあるけど、それをできないとチームでもここでも生き残っていけない。そこの感覚はもっと身につけたい」
今回はアフリカ勢との貴重な一戦だった。「身体能力が高いのは分かっていたが、身長や足のリーチさは自分たちが想像していたところよりも、もう半歩伸びてきたりして、球際のところでマイボールにできなかった。でも予選前やオリンピック前に経験できたのは良かった。グイーンという伸びはJリーグでは経験できない」と新鮮な口ぶりで感想を語った。
(取材・文 矢内由美子)
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