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U-23代表落選に「落ち込む暇もなかった」横浜FM植中朝日、ACL準決勝で鮮烈2ゴール「アジア中に自分の名前を広めたい」

ゲキサカ / 2024年4月25日 4時40分

FWアンデルソン・ロペスに祝福されるMF植中朝日(写真左)

[4.24 ACL準決勝第2戦 横浜FM 3-2(PK5-4) 蔚山現代 日産ス]

 歴史的で壮絶なACL決勝進出劇を演じた横浜F・マリノスだったが、全てのドラマはこの男から始まった。MF植中朝日は前半13分、果敢な動き直しから相手ボールを刈り取って先制点を奪うと、同30分には鮮やかなミドルシュートで追加点を獲得。0-1で敗れた第1戦のビハインドを爽快に跳ね返す大活躍で、前半の猛攻を牽引した。

 まずは前半13分、味方のパス交換が相手DFに阻まれたが、その混戦に抜け目なく飛び込んでいった。「相手DFのもたつきがあって、自分的には常にそういうところを狙っているのでラッキーだなと」。ボールを奪った勢いのままGKの脇下にシュート。インサイドハーフ起用が続く中、本職FWとして「2列目からの飛び出しは狙っている」という個性も活きた先制点だった。

 植中にとっては、ACL10試合目で待望の初ゴールとなった。「ずっとACLでもゴールを取りたいと思っていた中、本当にいいチーム相手で、GKも韓国代表の選手(チョ・ヒョヌ)だし、そこでしっかりゴール決めたのは自信につながった」。するとこの勢いに乗ったメンタリティーのまま、前半のうちにもう一度結果を出した。

 今度は2-0で迎えた前半30分、MFナム・テヒからのワンタッチパスを中盤で受けると、相手を豪快なターンでかわし、ペナルティアークから右足を振り抜いた。「自分の後ろに相手がいるのもわかった上でターンできると思って、ターンした時にはもう打とうと思った」。鋭く回転したシュートはゴール右上隅にズドン。完璧なコースには「できすぎました」と笑ったが、イメージはしっかり描かれていた。

 普段はあの場面でシュート選択はしていないが、「今日の俺なら行けるんじゃないかという自信があった」という植中。「置き位置も完璧ではなかったけど、置き位置的にニアで巻けるかなと思った。あんまりああいうシュートは打ったことないけど、とりあえず入ってよかった」。最後は「僕のあんなゴールもう見られないかもしれない」と苦笑いを浮かべつつも、「でも、ああやって決まったのでまた自信を持って打っていこうと思う」と再現にも意欲を示した。

 そのまま終わればクラブ史上初の決勝進出に導く立役者となるはずだったが、チームはここからまさかの窮地に陥った。前半35分にセットプレーから1点を返されると、同39分にDF上島拓巳が一発退場となり、そこで与えたPKで失点。2戦合計スコア3-3と追いつかれた。

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