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守備持ち味のボランチが「ワールドクラス」のゴールも。京都U-18MF石本泰雅は今季、攻守で輝く

ゲキサカ / 2024年4月2日 15時11分

京都サンガFC U-18のMF石本泰雅(新3年=京都U-15出身)がタックルを決める

「後ろを気にし過ぎて、五分五分のボールに対して思い切っていけないようでは自分の良さが出ない。極端に言ったら、抜かれても良いぐらいの感覚で奪いに行こうと意識している」言葉通り、京都サンガFC U-18のMF石本泰雅(新3年=京都U-15出身)の持ち味は守備力の高さ。主将を務める今季は攻守両面で質の高いプレーを披露し、ピッチ内での存在感は際立っている。

 思い切りの良い守備を買われ、2年生だった昨年から定位置を確保が期待されたが、春休みに腓骨筋腱炎を発症。4月のプリンスリーグ第2節目から試合に出続けたが、再び同じ個所を負傷してしまう。

 後期は2度の肉離れをし、納得の行くプレーはできていない。石本がピッチに立ったシーズン前半戦は思い通りの結果が残せなかったが、戦列を離れた後半戦はチームが勢いづいたことにも複雑な心境を抱いていたという。「外からチームが勝っている姿を見ていて嬉しい気持ちもあったけど、悔しい気持ちもありました」。

 迎えた今季、怪我なくピッチに立ち続け、充実した日々を過ごしている。「新チームになってからは長いスパン、サッカーができているので、チームの中でも走る量が多くなったし、強度も強くなっていった。高校3年になったという自覚もあって、守備は自信を持てている」。そう話すように、コンスタントな出場経験によって、プレーの逞しさもアップ。以前はボールを奪った後が課題で、MF立川遼翔(新3年)など近くにいる上手い選手に預けていたが、「守備だけでなく、攻撃でもチームに勢いを与えたい」とビルドアップへの関与も増えてきた。

 先日、行われたPUMA CUP U-17 in SAKAIでも「自分たちが攻撃をしている時にボールを取られたら、自分がまず一発目に行ったり、切り替えの守備をしている」とセカンドボールへの予測で持ち味を出しつつ、攻撃でもチームに貢献。大会3日目の米子北高戦では、石田英之監督が「ワールドクラス」と評する豪快なミドルシュートを叩き込み、確かな手応えを得た。

「サンガのトップチームは奪ってから縦に付けたり、ゴールに向かっている。自分は奪ってから上手い選手にパスを出して、任せがちだったけど、今日みたいなシュートを狙っていけたらもっと成長できる」。

 理想とする選手は日本代表のMF田中碧(フォルトゥナ・デュッセルドルフ)。本家と同じくボールハントだけでなく、組み立てから得点にまで絡めるボランチになるため、今年はシーズンを通して、中盤の底で戦い続ける。「攻撃もできて、守備もできる選手になりたい。守備ではプリンスリーグの中で群を抜くボランチでありたい」。そう意気込む石本の輝きはさらに増していくだろう。

(取材・文 森田将義) 

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