名門復活を目指して”新生・赤い彗星”が始動! “伝統と革新”。東福岡初のOB監督が目指すのは日本一
ゲキサカ / 2024年4月6日 10時47分
3度目の選手権制覇から9年。名門復活を目指し、東福岡高が平岡道浩新監督の下でリスタートを切っている。
昨年12月に森重潤也前監督からバトンを受け取り、指揮官となった平岡監督は同校の卒業生。現役時代は快速ウインガーとして元日本代表のFW山下芳輝氏(元福岡ほか)やFW小島宏美氏(元G大阪ほか)らと攻撃の核を担い、1995年の選手権で3位となり、自身も大会優秀選手に選出された経歴を持つ。Jクラブからも興味を示されるほどの逸材だったが、卒業後は鹿屋体育大に進学。教員としてサッカーの指導に携わりたい一心で努力を重ね、2000年4月に新人の保健体育教諭として母校に戻ってきた。
最初の3年間は高等部のコーチを担いつつ、創設されたばかりの東福岡自彊館中学校でも指導。当時は森重前監督が高等部のコーチを務めながら中学の監督も担っていたため、不在時は監督代行として指揮を執る試合も珍しくなかった。性格は熱血感で情熱家。選手と一緒にボールを蹴り、常に本気のプレーで最高のお手本となった。
以降は高校の指導者としてU-16チームやBチームなどを担当。2013年にはプリンスリーグ九州2部に参戦していたセカンドチームの指揮を任され、当時2年生だったMF増山朝陽(現・長崎)らを鍛え上げた。9勝9敗の7位ながら6位以上が残留できるレギュレーションだったため、チームは県リーグ1部に降格。「いろんなことを学ばせてもらった1年。残留が掛かっていた最終節でFC KAGOSHIMAU-18さんに0-2で負けてしまったり、勝負の厳しさを教わった」というシーズンだったが、翌年は増山らがトップチームのレギュラーとして活躍。次世代の東福岡を担う選手たちの礎を作り、夏のインターハイ制覇を陰から支えた。
またトップチームが夏の日本一を果たした年は、国体でU-16福岡県選抜の監督を担当。才気溢れる選手たちをまとめ、予選を突破して本大会に出場に導いた。当時1年生だったMF高江麗央(現・山形)、MF藤川虎太朗(現・磐田)、FW佐藤凌我、DF小田逸稀(現・ともに福岡)といった東福岡の面々に加え、福岡U-18に所属していたDF冨安健洋(現・アーセナル)も指導。「賢い選手で、こちらが言う前に理解をして率先してやってくれていた」と日本を代表するCBの凄さを目の当たりにし、世界に飛び出していく選手の基準を知る機会にもなった。
近年はトップチームのヘッドコーチとして奮戦。森重前監督から指揮を託され、自身がテクニカルエリアで指示を出す形でチームに関わってきた。
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