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名門復活を目指して”新生・赤い彗星”が始動! “伝統と革新”。東福岡初のOB監督が目指すのは日本一

ゲキサカ / 2024年4月6日 10時47分

 目先のことだけではなく、選手のキャリアを考えた上でディフェンスの強化に力を入れているのは新たな取り組みのひとつ。しかし、そうした選手の育成には人間力の向上も欠かせない。平岡新監督は礼節を今まで以上に重んじ、挨拶の徹底はもちろん、学校でもサッカー部の自覚を持って過ごすことを選手に伝えている。4月以降は道徳面でも新たな取り組みを導入する考えを持っており、改革を進めていくつもりだという。

 メンタル面や人間力の向上を求めていきつつ、トレーニングのアップデートにも余念がない。オフシーズンには挨拶回りに全国の大学を回った際にヒントを得て、新たな練習サイクルを導入。練習からGPSを取り入れた上で、火曜と水曜に1度強度を上げる。そして木曜日で落とし、金曜と土曜にもう1回負荷を掛けて日曜に公式戦に臨む。週に2回高強度のトレーニングをすることで、選手の成長スピードを加速させていく取り組みにチャレンジしている。

 新たな体制でスタートを切ったチームだが、1月の県新人戦は準決勝で福岡大若葉高に0-0からPK負け。「フィニッシュの精度が低調で、チーム作りをメインに置き過ぎてしまった。守備のところも攻撃のコンビネーションのところも上げられなかったので、課題が多く出た。特にボールを握れたけど、前を目指す楔のパスや、そこからの関わり。そういうところが準決勝の敗因だった」と指揮官が振り返ったチームは2019年度以来の九州新人戦出場を逃し、3月中旬のサニックス杯国際ユースサッカー大会の出場権を逃す結果となった。

 迎えた3月29日から31日に掛けて行われた船橋招待U-18大会も苦戦し、1勝2分3敗で16チーム中13位。今季初めて全国のトップチームと対戦する機会だったが、3ヶ月間で積み上げたモノはなかなか発揮できなかった。「難しかった。声がなく、発信力が足りていない。攻撃ではクロスに対して中に入る人数が少なかった」と平岡新監督が振り返った通り、試合全体を通じて戦えた部分もあったが、攻守において細かい課題を残した。だが、このタイミングで自分たちの現在地を知れたのは収穫だろう。

 4月7日に開幕するU-18高円宮杯プレミアリーグWESTの初戦・静岡学園高戦までに修正を図れるか。

 インテンシティーなどは去年と比べれば見劣りするが、個性的な揃っているのは今年の強みだ。高さで勝負ができる185cmの大型CB大坪聖央(新3年)や190cmのGK後藤洸太(新3年)は素材感があり、新10番の児玉愁都(新3年)は遊び心を持ったドリブラー。そうした選手を鍛え上げ、東福岡は覇権奪回を目指す。

「サッカー面も人間面でもまずは基礎作り。どんなことを起きても崩れないような基盤を構築しないといけない。そこが出来上がったら、あとは積み上げていく。合わせて、勝利を掴み続ける伝統を軽症して、しっかり全国で羽ばたいていきたい」

 近年は飯塚高の台頭で苦戦を強いられ、直近2年は選手権出場を逃している。そうした悔しさをバネに新指揮官は“赤い彗星”を復活させるべく、情熱を持って新たな東福岡を作り上げていく。

(取材・文 松尾祐希)

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