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[MOM939]筑波大DF諏訪間幸成(3年)_両親の前で決めた大学初ゴール!守っても被シュートゼロの完全勝利

ゲキサカ / 2024年4月6日 21時4分

父親であるプロレスラー諏訪魔が見つめる前でプレーするDF諏訪間幸成(3年=横浜FMユース/横浜FMユース)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.6 関東大学L1部第1節 筑波大3-0関東学院大 味フィ西]

 攻守に渡る大活躍だった。CBの一角として先発したDF諏訪間幸成(3年=横浜FMユース/横浜FMユース)は、2点リードの後半5分、MFMF竹内崇人(4年=広島ユース)が蹴った右CKをが頭で合わせる。3年目にして決めた大学リーグ初ゴールで、筑波大の開幕戦勝利を決定づけると、守っても関東学院大のシュートをゼロに封じる完璧なゲーム運びをみせた。

「(一緒にCBを組む福井)啓太くんと一緒に後ろでチームを勝たせたいと話していた。これまでは全然ボールもこなかったけど、最近はボールが集まってきていて、先週の練習試合でも得点を決めていた。関東学院は全員がボール回しが上手いというスカウティングがあったので、3ラインをコンパクトに90分をやり続けられたことが勝因かなと思います」

 両親の前で決めた大学リーグ初ゴールになっていた。この日のスタンドには、人気プロレスラーで諏訪魔のリングネームで活躍する幸平さんの姿もあった。「最近は年に1回来るかなんですが、今日はたまたま予定が空いていたので来てくれました。お母さんも来ていたので、運がよかったです」。最高の親孝行に笑みがこぼれる。

 プロ内定選手として臨む初めてのリーグ公式戦にもなっていた。3月7日に横浜F・マリノスが諏訪間の26年正式入団、今季の特別指定選手としての登録を発表した。諏訪間自身に正式な話が届いたのは、今年に入ってから。強化部から直接電話が入り、獲得の意思が伝えられた。

「年明け2週目くらいに電話でオファーと特別指定がしたいという連絡をもらったけど、キャンプに行ってやれる感覚があったら決めようと思った。でもそこである程度手ごたえを掴むことが出来て、このチームだと成長できると思ったし、下部組織を経験している特別なクラブというのもあって決めました」

 今回の決定でお父さんから特別な言葉は貰わなかったというが、身をもって示してくれる姿から“プロの厳しさ”を感じ取っている。「ここからが本当に厳しい世界というか、お父さんもプロの世界でやっているので、教えてくれている。自分も覚悟を持ってやらないと、本当にプロ生活がすぐに終わってしまう。強い気持ちを持ってサッカーと向き合ってきたいです」。

 まだ大学3年生になったばかりで、教員免許を取りたい希望も持つことから、当面は学業優先となりそうだが、早期入団の可能性についても否定することはない。筑波大が4年生の夏に横浜FMに入団したDF角田涼太朗(コルトレイク)や3年生終了で柏に入団したFW森海渡(横浜FC)の前例を持つことから、諏訪間も「どんな形になってもいいように大学生活を送りたい」と意識を十分にする。

 そして再び、日の丸を背負うことを目標にしている。大学に入っても世代別代表に選ばれていた諏訪間だが、昨年行われたU-20W杯メンバーには最終戦まで選ばれながら、本戦で落選する屈辱を味わった。今回、FW内野航太郎(2年=横浜FMユース)がパリオリンピックを目指すU-23日本代表に選ばれたことにも大いに刺激を受けている。「ウッチーが選ばれたということは大岩さんが見ているということ。その中で自分もまだ諦めていない。少しでもチャンスがあるようにと思って大学でプレーしていきたい」。“血統書付き”の大型アスリートが、虎視眈々と爪を研ぐ。

(取材・文 児玉幸洋)
●第98回関東大学リーグ特集

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