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[関東]「通用しなかった部分も伸びしろ」新1年が“背番号10”で開幕スタメン!! 関東学院大MF瀧澤天に札幌で培ったメンタリティ

ゲキサカ / 2024年4月7日 9時44分

MF瀧澤天は強いメンタリティとともに開幕デビュー

[4.6 関東大学リーグ1部第1節 関東学院大 0-3 筑波大 味の素フィールド西が丘]

 関東学院大の新章は1年生の大抜擢とともに始まった。5日前に大学生になったばかりのMF瀧澤天(1年=札幌U-18)が10番を背負い、関東大学1部リーグ開幕節・筑波大戦に先発出場した。

 チームにとっても歴史的な一戦だった。関東学院大は昨季の2部で2位となり、創部史上初となる1部への昇格を果たした。迎えた1部での初戦は今季のオープニングマッチに選出され、全36チームが集結する味の素フィールド西が丘で前年度王者と顔を合わせた。

 奈良安剛監督はその試合に新1年生の瀧澤を先発起用した。瀧澤によると前日練習で開幕デビューを知ったという。当初は緊張を感じていたようだが、「いざピッチに立ってみたらすごく楽しくて、無意識に笑顔が溢れちゃった」と告白。臆することなく戦ったデビュー戦は73分間の出場となった。

 ただ、試合は王者の凄みを感じさせられるものとなった。前半に2失点すると後半にも失点し、0-3で敗戦。切り替えの早い筑波大に手を焼き、中盤を抜け出してもDF諏訪間幸成(3年=横浜FMユース/横浜FM加入内定)ら強力守備陣に抑えられてチームはシュートを1本も放てなかった。瀧澤がゴール前でボールに触れる機会も限られ、この数字は「すごい反省点」だと振り返る。

 それでも手応えを感じるシーンはあった。後半1分、中盤でボールを受けると機敏なターンで相手を剥がしてFW堀金峻明(4年=九州国際大付高)にパス。同18分にはスライディングしてきた相手より一瞬早くボールに触れ、チャンスメイクをした。強豪相手に持ち味のアジリティを活かせたほか、苦手だと説明する相手を背負うシーンで突破できたことは自信になったようだ。

 2点を追う後半の開始前には瀧澤の強いメンタリティを示す場面があった。円陣を組む直前に「“1年生ながら”というのはあった」と謙遜しつつ、チームメイトに声を掛ける。そこで伝えたのは「全然返せるから楽しみましょう」という言葉。この行動は昨年からの積み重ねによるものだ。

「声を掛ける立場になって、どういった声掛けをしようかと去年からすごく考えていた」と話したように、札幌U-18の3年時にキャプテンを担当。チームをまとめて引っ張る大役を務めた経験は大きく、新天地でのデビュー戦でも素直な気持ちが自然と声になった。

 関東学院大の新鋭は「通用しなかった部分も伸びしろ」と明るく振る舞い、「話題だけでは終わらないように」と力を込める。柔らかい笑顔の中に燃える闘志を示しながら、新たな舞台の幕を上げた。

(取材・文 加藤直岐)
●第98回関東大学リーグ特集

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