退場処分の西尾隆矢が一夜明けて反省の弁「信頼を踏みにじる形になってしまった」
ゲキサカ / 2024年4月19日 2時52分
退場から一夜明け、反省の弁を述べた。中国戦でレッドカードを受けたU-23日本代表DF西尾隆矢(C大阪)は17日の練習に姿を現した。「信頼を踏みにじるような形になってしまった」と語った。
序盤の先制ゴールでついた勢いが一転した。前半17分、西尾は自身の背中に向かって詰め寄ってきた相手に対し、振り返りながら左ひじを当ててしまった。ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のチェック後に主審にレッドカードを出された。
このときのプレーに関して、西尾は「弁明というか言い訳になってしまう。コメントは控えたい」と自己弁護はなし。レッドカードを出された直後にも、西尾は言い訳せずにピッチを去っていた。
「当たってしまったことは当たってしまった。映像を僕も見返したし、当たっているなというのもあった。そこに抗議や怒りはない。VARの話もずっと聞いていた。講習も受けていたなかで、僕がああだこうだ言うのではなく、チームに迷惑をかけたということだけが、あの瞬間はあった」
勝利を手にした仲間の前で、西尾は謝罪をしたという。「みんなは暖かく迎えてくれた。笑ってくれた。僕の気持ちとしてはすごく悔しい。本当に不完全燃焼、ただそれだけだった。本当に情けない行動をしてしまった」。いまだアジアサッカー連盟(AFC)から正確な発表はないが、今大会中は準々決勝まで出場できない可能性もあるという。
「たくさんの方の気持ちを裏切った。そこの信頼をまた勝ち取れるように。僕はもうプレーでしか証明できない。またしっかりチームのサポートをしながら、チームの勝利、優勝に目標を向けて、また一から頑張っていく」
今大会は副キャプテン4人のうちの一人となった。いち選手として以外にも、チームをけん引する役割がある。「僕自身は引きずってはならない」と悔しい気持ちはいったん収め、練習ではチームを盛り立てた。誰に対しても真摯に受け答えをする真面目な性格だ。一番最後までその場に残り、仲間が忘れた荷物をしっかりと身に着け、報道陣には何度も頭を下げながら、練習場を去っていった。
(取材・文 石川祐介)
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