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[関西U-16 ~Groeien~]2G1Aの活躍も目指すのは「もっと上」。滝川二MF北村勇貴「練習からもっと意識を高めていきたい」

ゲキサカ / 2024年4月30日 10時43分

後半20分、滝川二高MF北村勇貴(1年=FC PASENO ITAMI出身)はラストパスを杉本へ通し、勝ち越し点をアシスト

[4.27 関西 U-16 ~Groeien~G2第1節 初芝橋本高 1-3 滝川二高 ダイセル播磨光都第1G]

 関西地域のU-16の年代において、長期にわたるリーグ戦を通して選手の育成および指導者のレベルアップを図ることを目指す「関西U-16 ~Groeien~2024」のG2リーグが27日に開幕した。滝川二高(兵庫)は初芝橋本高(和歌山)に3-1で逆転勝ち。2ゴール1アシストのMF北村勇貴(1年=FC PASENO ITAMI出身)は、「雰囲気良く盛り返していって、勝ち切れたので良かったと思います。(今年の1年生は)元気良くて、『溌剌(はつらつ)と』っていうモットーがあって、意識してやっていっているんで、元気が良い学年だと思います」と微笑んだ。

 相手のスーパーゴールによって先制された滝川二だが、前半25分、左サイドからMF波多野蒼大、FW杉本怜音とのコンビから北村が右足1タッチで同点ゴール。「苦手な、ちょっと外しがちなシュートなんですけど、抑えることを意識して逆サイドに流し込めた」という一撃で1-1とした。

 滝川二は北村とともにトップチームを経験しているMF井上大誠やMF青木陸輝、左SB岡田燈ら技術力の高い選手が多い。青木のスルーパスや井上の対角の好パスなど中央、サイドからゴールへ迫る滝川二は後半20分、181cmCB野本咲成の好フィードから北村が頭でボールをコントロールして一気にDFの前に出る。最後は平行のラストパスを杉本が左足1タッチで決めて逆転した。
後半20分、FW杉本怜音(27番)が勝ち越しゴール
 滝川二は、野本や反応鋭いGK大久保蒼真を中心に相手に2点目を許さない。迎えた36分には右サイドから仕掛け、FW本城圭太のシュートのこぼれ球を北村がゴールへ押し込んで3-1。北村は憧れのFWレアンドロ・トロサール(アーセナル)のゴールパフォーマンスを披露した。
後半36分、この日2得点目を決めたMF北村勇貴が憧れだというFWレアンドロ・トロサール(アーセナル)のゴールパフォーマンス
 北村は緩急をつけてDFを剥がす力やスピード、得点力が特長。この日はチームの全得点に絡んだが、「(松岡徹総監督から)『もっと上目指すなら、もうちょっとやれるべきだよ』っていうことを言われたんで。練習から突破のクオリティとか上げていかないとトップチームでは絶対やれないと思うんで、練習からもっと意識を高めていきたいなと思います」とよりレベルアップすることを誓っていた。

 そして、「グロイエン(Groeien)では今日勝ったんですけど、次も勝ってなるべく勝ちの数を多くして グロイエン1部(G1リーグ)に昇格することと、トップチームに上がれるように練習して、トップチーム上がってスタメンで出ることがこの1年の目標。2年と3年は全国には出たいと思ってるんで、全国目指してやっていきたいと思います」。より上に行くために、日常から努力を重ねる。

(取材・文 吉田太郎)

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