パリ五輪決定も…“アジア無冠”に雪辱誓う佐藤恵允「色々気持ちのこもった試合に個人的にはなる」
ゲキサカ / 2024年5月2日 5時42分
パリオリンピック出場は決めたが、このチームで掴めていないアジア制覇を目指す。U-23日本代表は3日のU23アジアカップ決勝でウズベキスタンと対戦。MF佐藤恵允(ブレーメン)は「優勝はずっと狙っていたこと。優勝したい」と強調した。
2022年3月に発足した大岩剛監督体制。発足した同3月にドバイカップU-23 2022で優勝を果たすも、22年6月にウズベキスタンで行われたU23アジア杯では3位、23年9月に中国で行われたアジア競技大会では準優勝と、アジア制覇は果たしていない。
今回決勝で相まみえるウズベキスタンは、22年のU23アジア杯準決勝で対戦し、0-2で敗戦。同大会に追加招集という形で参戦した佐藤は2得点の活躍を残したが、ウズベキスタン戦は後半13分からの途中出場で悔しさを味わった。
「当時は大学生で、与えられた役割をただ実直にこなしていた。本当にチームのためにやっていこうという思いがあったなかで、なかなかプラスアルファなことができなかったイメージがある。途中から、負けている状態で入った。だけどあまり攻撃にも存在感を示せず、結果的に1点を取られて負けた」
佐藤はアジア大会でも準優勝を経験。今大会に招集されたメンバーのなかで、唯一U23アジア杯とアジア大会の悔しさを知る男だ。「アジア競技大会の(決勝で負けたという)リベンジでもあるし、前回アジア杯でウズベキスタンに負けているというリベンジでもある。色々気持ちのこもった試合に個人的にはなる」。パリ五輪を決めた喜びもあるが、佐藤は優勝にこだわりをのぞかせた。
今大会では4試合に出場。決定的な場面に顔を出すが、チャンスを決め切ることができていない。改善点は「ゴールに直結したプレー」だ。ゴールに向かう動きや、ボールがない状況でもゴールから逆算した動きを本人はさらに求める。「もちろん自分が得点を取れればいいというわけではない。チームとして決められたことを徹底してやること。プラスアルファで自分の得意なことでチームに貢献できれば」と力を込めた。
明るいキャラクターでチームをけん引する“背番号10”のゴールが待たれる。「個人としてこの大会はまだあまりうまくいっていない。まずチームの勝利のために自分はやるだけ」。強い気持ちでひたすら走り切れば、その先には最高の瞬間が待っているはずだ。
(取材・文 石川祐介)
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